活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2011年11月26~27日

第5回次世代を担う医療薬科学シンポジウム(名古屋)

「第5回次世代を担う医療薬科学シンポジウム」が、名古屋大学医学部附属病院中央診療棟3F講堂にて「基礎と臨床を繋ぐ医療薬科学研究を目指して」をテーマに開催されました。

当部門からは、研究員の水野智博先生及び学部6年の肥田裕丈が口頭発表、学部6年の平林 彩および学部5年の鵜飼麻由、荻野由里恵がポスター発表を行いました。

いずれも発表においても活発な議論が行われ、今後の研究の更なる進展につながる大変有意義な機会となりました。

(報告者:鵜飼麻由)

【口頭発表】
水野智博
「正常ラット腹膜における膜補体制御因子の機能的役割について」
肥田裕丈
「新生仔期の免疫異常と若年期の精神異常発現薬による複合負荷は、成体期における精神行動に影響する」

【ポスター発表】
平林 彩
「ヒトB細胞応答に対するシクロスポリンの抑制作用」
鵜飼麻由
「幼若期における慢性社会敗北ストレス負荷は、抗うつ薬抵抗性の社会性行動障害を惹起する」
荻野由里恵
「ブロナンセリンはドパミンD1受容体を介してフェンシクリジン誘発認知機能障害改善する」

2011年11月25~27日

第53回日本小児血液・がん学術集会(群馬)

「第53回日本小児血液・がん学術集会」が、ベイシア文化ホール・前橋商工会議所にて「小児血液・がん医療の新たなステージに向かって」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部5年の後藤綾が口頭発表を行いました。小児血液を担う全国の臨床専門医との質疑応答を通し、様々な意見交換を行うことができました。今後も病態の解明が必要である分野であることを改めて理解することができました。

(報告者:後藤 綾)

【口頭発表】
後藤 綾(11月25日)
「小児不応性血球減少症におけるTP53遺伝子変

2011年11月23日

日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会(名古屋)

「日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会」が、ウインクあいち(愛知県産業労働センター)にて「薬学教育と薬剤師育成の未来可能性を拓く」をテーマに開催されました。

本会は、東海地区の薬剤師、薬学生、大学教員ら多くの参加者が集まりました。当部門からは、研究員の椿井 朋が口頭発表を行いました。6年生薬学教育は完成年度を迎え、臨床現場に即戦力として活躍できる薬剤師育成を目標に、薬学教育の現状と今後の課題についても活発な意見交換がなされました。基礎分野と臨床分野の発表が同日に開催され、さまざまな活動報告より見識を広げる良い機会となりました。

(報告者:椿井 朋)

【口頭発表】
椿井 朋
「病院実務実習における常駐教員の役割」

2011年10月27~29日

第21回日本臨床精神神経薬理学会・第41回日本神経精神薬理学会(東京)

「第21回日本臨床精神神経薬理学会・第41回日本神経精神薬理学会」が、京王プラザホテルにて「向精神薬を科学する-薬物療法をより良いものとするために」をテーマに開催されました。

当部門からは、野田幸裕がNP精神科専門薬剤師精神医学セミナーにて、オーガナイザーを務めました。各演者の発表後には、フロアーから多数の質問があり、野田幸裕もコメントしながら、向精神薬の「過量服薬」が「多剤投与」を背景として社会的問題となっていること、「過量服薬」を防止するために向精神薬の処方実態とその適正使用に関する理解を深めることが重要であることが認識されました。

(報告者:野田幸裕)

【セミナー】
野田幸裕(10月29日)オーガナイザー
NP精神科専門薬剤師精神医学セミナー:向精神薬の過量服薬防止に向けてPrevention of excessive medication for psychotropic drugs

2011年10月13~15日

平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会:第46回日本アルコール・薬物医学会、第23回日本アルコール精神医学会、第14回ニコチン・薬物依存研究フォーラム(名古屋)

「平成23年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会:第46回日本アルコール・薬物医学会、第23回日本アルコール精神医学会、第14回ニコチン・薬物依存研究フォーラム」が、2愛知県産業労働センターにて開催されました。

薬物、アルコールやニコチンの不適切な使用や摂取によって起こる問題として依存症が挙げられ、依存症は患者自身だけでなく、その周りの人々の心身に大きな影響をおよぼし、深刻な社会問題にもなっています。本合同学術総会において、当部門からは、野田幸裕がと題した精神科専門薬剤師セミナーを開催しました。依存症の治療には多種類の向精神薬が使用され、患者の社会復帰にも薬剤師が関与する必要性が求められており、参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われました。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕
精神科専門薬剤師精神医学セミナー
「アルコール・ニコチンおよび薬物依存の治療における精神科専門薬剤師の役割」

2011年10月8日

第55回日本薬学会関東支部大会(千葉)

「第55回日本薬学会関東支部大会」が、東邦大学習志野キャンパスにて開催されました。

当部門からは、野田幸裕がシンポジウムにおいて発表を行いました。基礎・臨床研究を通じて我々の精神科医療における薬物治療への介入について討論がなされました。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
野田幸裕 演者
シンポジウム:基礎と臨床研究の協働から考える専門薬剤師の役割-がん領域、精神科領域-
「精神科医療における薬物治療への介入:基礎と臨床研究からの戦略」

2011年10月4日〜6日

第47回日本移植学会総会(仙台)

「第47回日本移植学会総会」が、仙台国際センターにて「移植医療の新展開-心を分かち命を繋ぐ-」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部6年の平林彩が口頭発表を行いました。全国から多くの医療従事者が参加しており、移植医療のさらなる展開に必要な課題や、それらを支える社会的な基盤整備についても、様々な視点から議論がなされており、新しい知見や視野を広げる大変有意義な機会となりました。

(報告者:平林 彩)

【口頭発表】
平林 彩(10月6日)
「B細胞増殖抑制とシグナル伝達経路」

2011年10月1~2日

第21回 日本医療薬学会年会(神戸)

「第21回日本医療薬学会年会」が、神戸国際展示場・神戸国際会議場・神戸商工会議所会館・クオリティホテル神戸にて「Enjoy Pharmacists’ Lifestyles」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部6年の浅井玲名がポスター発表を行いました。臨床の場で活躍されている参加者と活発な質疑応答や意見交換を行うことができ、今後、薬剤師として医療に貢献してく上で必要な知識や態度を習得する良い機会となりました。

(報告者:浅井玲名)

【ポスター発表】
浅井玲名(10月2日)
「気管支喘息患者における服薬アドヒアランスの評価と実態」

2011年9月24~25日

第5回日本緩和医療薬学会年会(千葉)

「第5回日本緩和医療薬学会年会」が、幕張メッセ国際会議場にて、「共に語ろう…緩和医療チームと薬剤師の未来」をテーマに、開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授が一般演題の座長を務めました。研究員岸 里奈先生が論文賞受賞講演を、修士課程2年の小谷 悠がポスター発表を行いました。近年、緩和医療は特に注目されており、著しく発展していることから、新たな知見を得る有意義な機会となりました。

(報告者:小谷 悠)

【論文賞受賞講演】
岸 里奈(9月24日)
「肺がん患者におけるオピオイドによる副作用の増悪因子の探索」

【ポスター発表】
小谷 悠(9月25日)
「がん緩和治療における胃酸分泌抑制薬の使用状況の変化」

2011年9月23~24日

第2回アジア神経精神薬理学会(AsCNP: The 2nd Congress of Asian College of Neuropsychopharmacology)(ソウル、大韓民国)

The 2nd Congress of Asian College of Neuropsychopharmacology (AsCNP)が、大韓民国のグランドヒルトンソウルホテル・コンベンションセンターにて開催されました。

当部門からは野田幸裕教授、研究員の毛利彰宏先生と松本友里恵先生、学部6年の肥田裕丈がポスター発表を行いました。本会のポスターセッションでは、不慣れな英語での討論ではありましたが、アジア圏を中心に各国から集まった参加者と活発な質疑応答や意見交換が行われました。未熟な言語力という課題も浮き彫りになり、国際化に対応すべく今後さらに精進していきたいと思いました。

また本会にて、毛利彰宏先生がYoung Investigator Fellowship Award、肥田裕丈、松本友里恵先生がJSNP Excellent Presentation Award for AsCNP 2011をそれぞれ受賞したので、発表要旨および表彰状を紹介します。

(報告者:肥田裕丈)

【ポスター発表】
野田幸裕(9月23日)
「Social Defeat Stress During Juvenile Stage Impaires Social Behaviors Associated with Alternation of Brain Monoaminergic Functions in Mice」
毛利彰宏(9月23日)要旨&表彰
「Mouse Strain Differences in Phencyclidine-induced Behavioral Changes」
松本友里恵(9月23日)要旨&表彰
「Vulnerability to Rearing Environmental Changes in Early Life Plays a Crucial Role in the Aetiopathology of Psychiatric Disorders」
肥田裕丈(9月23日)要旨&表彰
「Combination of a Neonatal Viral Infection with an Adolescent Substance Use Affect Psychological Function in Adult」

2011年9月2日~3日

第48回補体シンポジウム(名古屋)

「第48回補体シンポジウム」が、名古屋市立大学にて、開催されました。

当部門からは、研究員の水野智博が口頭発表を行いました。基礎から臨床へのフィードバックを目的とした研究内容が例年よりも多数見受けられ、非常に有用なシンポジウムでした。

【口頭発表】
水野智博(9月2日)
「急性腹膜障害に対するC5aの関与とC5a阻害薬の有用性」

2011年7月9~10日

医療薬学フォーラム2011/第19回クリニカルファーマシーシンポジウム(北海道)

「医療薬学フォーラム2011・第19回クリニカルファーマシーシンポジウム」が、旭川市民文化会館および旭川グランドホテルにて「薬学六年制の夜明け」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部6年の平林 彩がポスター発表を行いました。発表において、参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われ、今後の課題等を認識するよい機会となりました。また医療現場および教育・研究現場の関係者が全国から参加しており、本会を通して、新しい知見や視野を広げることができ、大変有意義な時間でした。

(報告者:平林 彩)

【ポスター発表】
平林 彩(7月9日)
「疼痛緩和治療における胃酸分泌抑制薬の使用状況」

2011年6月24~27日

The 11th Asian Conference on clinical Pharmacy:第11回アジア臨床薬学会議(パサイ、フィリピン)

「The 11th Asian Conference on Clinical Pharmacy」が、フィリピンのINTERNATIONAL CONVENTION CENTER(PICC)にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕がplenary session 2にて口頭発表を行いました。発表後は、フロアーにて海外の先生から質問を受け、特に、臨床研修と研究を融合させて、学生にリサーチマインドを埋め込み、質の高い教育を実施していること、薬学部教員が自ら医療施設で喘息外来にて学生指導していること、患者サービスの質の向上のため、常にデータを取り客観的に検証していること、などに大変興味を示していました。午後からは、共同演者のポスター発表のフリーディスカッションに参加しました。

(報告者:野田幸裕)

【口頭発表】
野田幸裕(11月25日)
plenary session 2:Valuing Dynamic Partnerships in the Attainment of Healthcare Outcomes
「The Practical Clinical Education/Research in a Cooperation of Pharmaceutical with Medical School」