活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2024年8月17日~18日

第9回日本薬学教育学会大会

「第9回日本薬学教育学会大会」が、東京薬科大学にて「薬学教育におけるプロフェッショナリズムとは?」をテーマに開催されました。薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)では、従来の「薬剤師としての心構え」と「患者・生活者本位の視点」が「プロフェッショナリズム」として発展されました。医療プロフェッショナリズムでは何をどう教えるか、大学や医療現場からその取り組みがシンポジウムや一般演題にて多く報告されていました。1日目は、大型で猛烈な台風7号の影響で、前日の首都圏をはじめ各地で鉄道の運休、新幹線各線の計画運休などにより、オンラインでの発表もありましたが、薬学教育に関わる参加者との交流や、薬学教育・研究についての討議を行う貴重な情報交換の機会でありました。

当室からは、シンポジウム8「これからの多職種連携教育の学修プログラムと課題を共に考える」にて、野田幸裕が「医療系学部を有さない薬学部における多職種連携教育:他施設との共同による段階的なプログラム」について発表しました。各専門職からの発表後には、情報共有・交換として総合討論が行われました。多職種が連携するチーム医療教育の課題が再確認され、学部教育だけでなく、医療現場での教育連携・協力体制やプラットフォームの構築が必要であると思いました。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム】
シンポジウム8:これからの多職種連携教育の学修プログラムと課題を共に考える
野田幸裕(8月18日)シンポジスト
「医療系学部を有さない薬学部における多職種連携教育:他施設との共同による段階的なプログラム」

2024年7月6日~7日

医療薬学フォーラム2024/第32回クリニカルファーマシーシンポジウム(熊本)

「医療薬学フォーラム2024/第32回クリニカルファーマシーシンポジウム」が、熊本市民会館シア
ーズホーム夢ホール/熊本市国際交流会館にて開催されました。医薬品開発や臨床業務を含む
医療において、人工知能(AI)やデジタル化(DX)などの導入により、医療環境は大きく変化してい
ます。日本の医療薬科学の歴史と伝統のある本フォーラムでは、『継続と変革の融合 ~新たな絆
で築く、地域社会に貢献する医療薬学~』をテーマに、医療薬科学・薬剤師の継続と変革につい
て議論を交わし、情報交換できた大会でした。
当室からは、野田幸裕がシンポジウム8『薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)
に対応した薬学共用試験OSCEのあり方』のオーガナイザー・座長を務め、同セッションにて発表
を行いました。多数の各専門分野の研究者や薬剤師、学部学生・大学院生がそれぞれの新しい
視点から、意欲的で対面ならではの熱気に満ちた発表と活発な議論が交わされていました。すっ
かり、コロナ禍から脱出した実りある対面での学術集会の場でした。

(報告者:野田幸裕)

【オーガナイザー・座長】
野田幸裕
シンポジウム8「薬学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)に対応した薬学共用試
験OSCEのあり方」』
野田幸裕
「OverView:新しいコアカリに対応した薬学共用試験 OSCE」

2024年7月6日

第70回日本薬学会東海支部総会・大会(名古屋)

「第70回日本薬学会東海支部総会・大会」が金城学院大学薬学部にて開催されました。本会では、化学系薬学、生物系薬学、物理系薬学、医療系薬学等に関する研究者が130名以上参加し、いずれのセッションでも活発に討論されていました。

当室からは学部6年の木村天音が一般演題(口頭発表)「Astn2遺伝子変異マウスの幼若期における社会的敗北ストレス負荷による高次脳機能と神経発達への影響」と題して発表を行いました。発表後の質疑とコメントでは、社会的敗北ストレスモデルマウスの作製方法やAstn2の機能について質問をいただき、自身の研究の本質について再考する貴重な機会となりました。

本会で得られた知見を今後の研究活動に活かせるよう、より一層の研鑽を積んでまいります。

(報告者:木村天音)

【口頭発表】
木村天音
「Astn2遺伝子変異マウスの幼若期における社会的敗北ストレス負荷による高次脳機能と神経発達への影響」

2024年3月20日

第144回日本薬理学会近畿部会(大阪)

「第144回日本薬理学会近畿部会」が、大阪医科薬科大学・薬学部(阿武山キャンパス)にて開催されました。午前中は「令和6年学術評議員会・通常総会」、「第17回江橋節郎賞授賞式・受賞講演」、午後からは「第39回学術奨励賞授賞式・受賞講演」がWebとの同時開催で行われました。

当室からは、野田幸裕が一般演題(口頭)中枢神経系(1)のセッションにおいて座長を務め、同セッションにて発表を行いました。190名を超える学部学生・大学院生や若手研究者がそれぞれの専門分野での新しい視点から、意欲的で対面ならではの熱気に満ちた発表と活発な議論が交わされていました。なお、本部会にはオンライン参加者(約170名)と合わせて、約360名が参加し、盛会のうちに終了しました。

日本薬理学会近畿部会は、薬理学会地方部会の中でも歴史と伝統ある最も身近な学会であります。第143回の名古屋-第144回の大阪-第145回の広島での対面での開催を経て、コロナ禍から脱出した実りある対面での学術集会の場となっていくと思います。

(報告者:野田幸裕)

【座長】
野田幸裕
「一般演題(口頭)中枢神経系(1)」
【口頭発表】
野田幸裕
「フェンシクリジン連続投与マウスの社会性および認知行動におけるニコチン性アセチルコリン受容体の役割」