活動報告

社会活動

くすりを通じて社会を知ることで社会に貢献できる医療人の育成を目指して、地域での「くすり教室」や「研修」活動を積極的に実施・参加しています。中でも、特定非営利活動法人医薬品適正使用推進機構(NPO J-DO)は、国民にくすりを安全に安心して使っていただくために薬剤師や国民に対する教育講演や学会を開催しています。その活動の一つとして、小学生にもくすりのことを知ってもらう講義や体験実験(くすり教室)を行っています。2014年度からは、薬物依存に関連する講義や体験実験も行っています。

2014年12月21日

日本病院薬剤師会主催:平成26年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会(福岡)

「日本病院薬剤師会主催:平成26年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会」が、九州大学医学部百年講堂にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕が講演をしました。活発な質疑応答・意見交換が行われ、大変盛況でした。その他、午前には「認知症の周辺症状への対応と患者との接し方(熊本大学医学部 精神神経医学 池田 学教授)」「認知症の病態・診断・薬物療法(香川大学医学部 精神神経医学 中村 祐教授)」、午後には「高齢者初発てんかん(防衛医科大学校 精神科学 吉野相英教授)」の講演があり、認知症やてんかんの薬物療法を深めることができました。また「精神科における病棟薬剤業務の実践~精神科単科病院および総合病院精神科を経験して~(九州医療センター薬剤科 福山雄卯介主任)」と題した薬剤業務の紹介がありました。精神科薬剤師としてどのように患者さんと接する必要があるか、深く考えるきっかけとなり、終日非常に有意義な時間を過ごすことができました。

(報告者:野田幸裕)

【講演】
野田幸裕
「精神科における臨床研究の進め方 精神科薬剤師による臨床研究の実践」

2014年12月6日

くすり教室「名古屋市立表山小学校 名古屋」

名古屋市立表山小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。141206 NPO

 

2014年11月23日

第8回精神科専門薬剤師セミナー(名古屋)

「第8回精神科専門薬剤師セミナー」が、東別院ホールにて、「統合失調症の服薬支援における薬剤師の役割~患者さんのリカバリー実現に向けて~」をテーマに開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授がランチョンセミナーの座長を務めました。学部5年の木村真理が一般演題にて口頭発表を行い、発表後には活発な質疑がありました。本発表は、最優秀賞の受賞者に選ばれ、今後の研究活動の励みになりました。パネルディスカッションでは、統合失調症の服薬支援において薬剤師がどのように関わるべきか、実際の症例に基づいた薬物治療に対する問題点について討論されました。薬剤師としてどのように患者さんと接する必要があるか、深く考えるきっかけとなり、終日非常に有意義な時間を過ごすことができました。

(報告者:木村真理)

【ランチョンセミナー】
野田幸裕 座長
ランチョンセミナー:No mental health without physical healthの理念と実践
【口頭発表】
木村真理
「うつ様症状の診断や治療薬選択のバイオマーカーの開発:セロトニントランスポーターの代謝調節機構からのアプローチ」

2014年11月14日

ロナセンライブ配信講演会(名古屋) 

「ロナセンライブ配信講演会」が、教育産業株式会社にて開催されました。

本講演会は大日本住友製薬株式会社の主催であり、会員サイトにて動画を視聴するライブ配信形式の講演会でした。当部門からは、野田幸裕教授が第4回目の演者を務めました。ドパミンD3受容体が第二世代抗精神病薬であるブロナンセリンの認知機能障害改善作用において重要な役割を担う可能性がある、という最近の我々の研究知見を基盤とし、ドパミンD3受容体の役割、統合失調症の病態および既存の抗精神病薬における関連性、今後の治療ターゲットとしての展望について講演されました。講演は1000人以上という大多数の方が視聴し、質問も多く大変有意義でした。今後の研究活動に活かしていきたいです。

(報告者:肥田裕丈)

【講演】
野田幸裕
「抗精神病薬の認知機能障害への影響:統合失調症モデル動物を用いた検討」

2014年11月5日

大日本住友製薬株式会社社内研修会(名古屋)

「大日本住友製薬株式会社社内研修会」が、近畿東海精神領域営業部東海第一営業所にて開催されました。

部門からは、野田幸裕が講演を行いました。統合失調症の新たな治療戦略としてドパミンD3受容体が注目されている中で、統合失調症におけるドパミンD3受容体の関連性、抗精神病薬としての可能性、および第二世代抗精神病医薬のブロナンセリンがドパミンD3受容体を介して認知機能障害に対して改善作用を示すことを概説しました。聴衆者からは多数の質疑があり、終始活発な意見交換が行われました。

(報告者 野田幸裕)

 

【講演】
野田幸裕
「抗精神病薬の認知機能障害への影響:統合失調症モデル動物を用いた検討」

2014年9月17日

くすり教室「名古屋市立八事小学校 名古屋」

名古屋市立八事小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。140917 NPO

 

2014年9月5日

私立大学情報教育協会:平成26年度 教育改革ICT戦略大会(東京)

「私立大学情報教育協会:平成26年度 教育改革ICT戦略大会」が、アルカディア市ヶ谷にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕が口頭発表を行いました。本発表内容は、平成25・26年度名城大学「教育の質保証プロジェクト:多職種の学生と共に学ぶチーム医療を実践するプログラム」の支援により実施した多職連携教育(Interprofessional Education:IPE)にWEB教材を導入した教育効果の報告でした。医療系大学の教員から本取組について質問・意見を頂くことができ、大変盛況であり、有意義な機会となりました。

(報告者:野田幸裕)

 


【口頭発表】
野田幸裕
「ICTを活用した多職連携教育の実践」

2014年7月15日

平成25年度助成研究発表会(東京)

「平成25年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

精神疾患患者の喫煙率の高さの解明を目的とした研究課題について、当部門の野田幸裕教授が名古屋大学医学部精神科と共同で行った臨床研究と基礎研究のクロストークによる成果を発表すると共に、「喫煙と精神機能・行動」の座長を務められました。研究成果の報告に熱心に聴き入る参加者の姿が見られ、質疑応答では具体的な実験内容に対する活発な討論が行われるなど、大変盛況でした。現在の研究の進捗について私見を深めることができ、今後の研究活動に繋がる大変有意義な機会となりました。

(報告者:石原歩実)

 

【一般演題】
野田幸裕 座長
喫煙と精神機能・行動:演題番号92~95
【口頭発表】
野田幸裕
「統合失調症におけるニコチンの治療効果と毒性作用の発現に関与する分子の探索:基礎と臨床研究からのアプローチ-統合失調症におけるニコチン関連遺伝子の解析と統合失調症モデルにおけるニコチンの作用-」

2014年6月17日

くすり教室「江東区立東砂小学校 東京」

江東区立東砂小学校にて 「乱用薬物には絶対手を出さない!」 「薬物乱用防止に関するたいけん学習」および 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」  「くすり教室:実験講座」を開催しました。140617 NPO


2014年5月14~16日

BIOtech 2014:第13回 国際バイオテクノロジー展/技術会議(東京)

「BIOtech 2014:第13回 国際バイオテクノロジー展/技術会議」が、東京ビッグサイトにて開催されました。

本技術展は、世界中のライフサイエンス研究機器メーカーやバイオ関連企業、研究機関、国・自治体が、先端バイオ技術を一堂に出展する国内最大規模の展示会です。うつ病の診断は主に問診で行われ、血液検査等の客観的な評価は行われていないため、発症の有無および重症度を測定するバイオマーカーが求められています。当部門からは、毛利彰宏がポスター展示しました。提示において、抗うつ薬の標的であるセロトニントランスポーターおよびノルアドレナリントランスポーターの発現・修飾が、うつ病様行動および治療応答性と関連していることを自ら開発した動物モデルおよびうつ病患者血液サンプルからそれぞれ明らかにするとともに、うつ病診断法として測定条件について発表しました。多くの国内外の企業と打ち合わせを行い、実用化に向けての意見交換が行われ、大変有意義な時間でした。

(報告者:毛利彰宏)

【ポスター展示】
毛利彰宏
「モノアミントランスポーターの代謝機構を標的としたうつ病診断キット開発」

2014年3月27日

第16回薬学臨床系教員連絡会(熊本)

「第16回薬学臨床系教員連絡会」が、熊本大学薬学部大江総合研究棟にて開催されました。

本連絡会は当部門の野田幸裕教授が会長を務め、第15回薬学臨床系教員連絡会にて行われたアンケート調査の報告をされました。その後、名古屋市立大学薬学部の鈴木匡先生から「新モデル・コアカリキュラム」について、大阪大学薬学部の平田收正先生「薬学教育第三者評価」についての講演が行われました。平成27年度より新モデル・コアカリキュラムが開始されることを受け、その変更点の内容とそれを反映した各大学でのシラバスの作成についての議論がなされ、今後の薬学教育の充実が期待される会となりました。

(報告者:横山美里)

2014年3月17日

平成25年基盤医学特論

「平成25年度基盤医学特論」が、名城大学薬学部 サテライトセミナー室にて、「薬物乱用と精神疾患に関する最近の知見」をテーマに開催されました。
当部門の野田幸裕教授が、覚せい剤依存におけるドパミンとグルタミン酸作動性神経系の相互作用、乱用薬物のフェンシクリジンが母胎感染後に与える影響、ニコチンのセルフメディケーションと依存形成について講義をされました。本講義は、今後の覚せい剤依存および統合失調症の病態について基礎研究と臨床研究の方向性を考える上で大変有意義でした。

(報告者:長谷川 章)

 

 

【講義】
野田幸裕
「動物モデルを用いた覚せい剤精神病におけるドパミンおよびグルタミン酸作動性神経系の神経ネットワークおよび細胞内情報伝達メカニズムの解明」
「フェンシクリジン乱用による統合失調症様の精神障害の発症脆弱性に対する環境要因の解明」
「統合失調症におけるニコチン関連遺伝子の解析と統合失調症モデル動物におけるニコチンの作用 -基礎と臨床研究からのアプローチ-」

2014年3月14日

平成25年度大阪府病院薬剤師会精神科病院委員会・大阪府精神科病院協会薬剤師研修会共催講演会(大阪)

「平成25年度大阪府病院薬剤師会精神科病院委員会・大阪府精神科病院協会薬剤師研修会共催講演会」が、薬業年金会館にて開催されました。

本講演会は、平成25年度大精協病院管理委員会薬剤師研修会の一環で、大阪府の病院薬剤師約80名が参加していました。当部門からは、野田幸裕幸裕が講演を行いました。新たに臨床薬剤師業務を展開するためにも基礎・臨床研究を取り入れていく必要性について参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われました。

(報告者:野田幸裕)

【講演】
野田幸裕
「診断や新規抗うつ薬の開発を志向したトランスレーショナルリサーチ」

2014年3月8日

Dopamine Serotonin Forum 2014 :DSフォーラム2014(神戸)

「Dopamine Serotonin Forum 2014 :DSフォーラム2014」が、神戸ポートピアホテルにて開催されました。

本フォーラムは大日本住友製薬株式会社の主催で、現在の精神神経領域の疾患病態や治療法について臨床から基礎研究まで幅広い内容で特別講演・分科会・シンポジウム・ポスター発表が催されました。当部門からは、毛利彰宏がポスター発表を行いました。ドパミンD3受容体のドパミン神経伝達における役割、マイクロダイアリシス法による脳内神経伝達物質量の測定手技について質疑応答が活発になされました。今後の抗精神病薬の機序解明ならびに新規治療薬の開発の方向性を考察する上で、大変有意義でした。

(報告者:毛利彰宏、森健太郎)

 

【ポスター発表】
毛利彰宏
「統合失調症モデル動物における認知機能障害に対するブロナンセリンの作用:ドパミンD3受容体の関与」

2014年2月22日

くすり教室「恵那市立上矢作小学校 岐阜」

恵那市立上矢作小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。140222 NPO

 

2014年2月9日

日本病院薬剤師会主催:平成26年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会(福岡)

「平成25年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会」が、九州大学医学部百年講堂にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕が講演を行いました。その他、「脳の神経伝達物質とその作用に関する基礎知識(九州大学大学院 津田先生)」、「気分安定薬の臨床効果(大分大学医学部精神神経医学 寺尾先生)」、「データベースを活用した精神科薬物療法モニタリングの実践(九州大学病院薬剤部  永田先生)」、「精神科における臨床研究の進め方(福岡大学筑紫病院 薬剤部 神村先生)」の講演がありました。前日からの関東大雪にも関わらず、約180名の精神科関連の薬剤師が全国から参加し、講演終了後には会場内外で質疑が行われていました。今後の精神科薬剤師として薬物治療に貢献していく上での新しい知見や視野を広げることができ、大変有意義でした。

(報告者:野田幸裕)

【講演】
野田幸裕
「依存に関する最近の知見:脱法ドラッグ、その薬理作用と薬剤師が知っておきたいこと」

2014年2月4日

がんプロフェッショナル養成プログラム(名大病院薬剤部)

「がんプロフェッショナル養成プログラム」が、名古屋大学医学部附属病院薬剤部にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授が院内の薬剤師、実務実習生および本部門の学生を対象に、疼痛とその緩和医療についての講義を行いました。疾患や治療に伴う身体的・精神的苦痛に対するケア、疼痛の評価、疼痛に対する非オピオイド・オピオイドならびに鎮痛補助薬の特徴および選択基準、患者背景を考慮したオピオイドの適応・非適応の基準について解説されました。現在、疼痛に対する緩和医療の在り方について議論がなされており、本講義は将来の緩和医療を考える上で大変有意義でした。

(報告者:長谷川章)

 

【講義】
野田幸裕
「緩和医療における薬の理解を深める」

2014年1月29日

くすり教室「一宮市立葉栗小学校 愛知」

一宮市立葉栗小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。140129 NPO

 

 

 

2014年1月21日

くすり教室「一宮市立浅井中小学校 愛知」

一宮市立浅井中小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。140121 NPO

2014年1月20日

杏林製薬株式会社主催:第1回吸入薬アドヒアランスセミナー(名大病院)

「杏林製薬株式会社主催:第1回吸入薬アドヒアランスセミナー」が、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)鶴友会館にて開催されました。

本セミナーでは、名大病院呼吸器内科講師の伊藤 理先生が、「気管支喘息治療における吸入薬の重要性」と題して医師の立場から吸入療法の重要性を講演されました。当部門からは、野田幸裕教授が、当室で実施している薬剤師外来での指導内容やよくある質問をビデオを用いて紹介すると共に、薬剤師外来における吸入療法の重要について講演しました。講演後は、名大病院の病院薬剤師や門前薬局薬剤師を対象として吸入操作や吸入指導方法の演習を行いました。最後に意見交換として、呼吸器内科医・病院薬剤師・薬局薬剤師がそれぞれの立場から多くの質疑、意見が出され、患者のアドヒアランス、吸入効果、副作用防止には吸入指導における医師・薬剤師間での地域密着型の連携が重要性であると思いました。また、本セミナーを継続して開催することより、薬薬薬連携がさらに充実していくものと期待されます。

(報告者:森下真由)

【講演】
野田幸裕
「より良い喘息コントロールを目指して:吸入指導での課題とコツ」