活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2013年11月9~13日

43rd Annual Meeting of Society for Neuroscience: Neuroscience 2013(サンディエゴ、アメリカ)

「43rd Annual Meeting of Society for Neuroscience: Neuroscience 2013」がサンディエゴのConvention Centerにて開催されました。

当部門からは、博士課程2年の肥田裕丈がポスター発表を行いました。各発表を通して、最新の技術や発見、流行の分野を見出す大変貴重な時間となりました。一つの会場内に一同にして各国の神経科学を専門とする研究者が集い、意見交換がなされることは、より多くの知識や技能の向上に繋がるものがあると感じました。

(報告者:肥田裕丈)

【ポスター発表】
肥田裕丈(11月11日)
「Combination of a neonatal immune abnormality with adolescent abused drug administration induces cognitive impairment with overexpressed GLAST in adult mice」

2013年10月24~26日

第23回日本臨床精神神経薬理学会・第43回日本神経精神薬理学会 合同年会(沖縄)

「第23回日本臨床精神神経薬理学会・第43回日本神経精神薬理学会 合同年会」が沖縄コンベンションセンターにて、「向精神薬を化学とする-薬物療法をより良いものとするために」をテーマに開催されました。

当部門からは野田幸裕が、精神科専門薬剤師精神医学セミナー(NP)のオーガナイザー・演者を務めました。各講演では、精神疾患の薬物療法における症状・副作用評価法、緩和医療における向精神薬の適正使用の推進例や精神疾患のバイオマーカーの応用の可能性について紹介され、総合討論では、精神科専門薬剤師育成の必要性や今後の展望について考える機会として活発な討論となりました。

(報告者:野田幸裕)

【NP薬剤師精神医学セミナー:精神科医療における薬剤師の専門性を活かした薬物療法の適正化に向けて】
オーガナイザー・司会進行・演者:野田幸裕
「これからの精神科専門薬剤師の役割・趣旨説明」

2013年10月7日

第3回「赤﨑奨学金」授与式

「第3回「赤﨑奨学金」授与式」が名城大学本部棟5階の第一会議室にて開催されました。

同奨学金は、理工学研究科の赤﨑勇教授が、2009年に京都賞を受賞された記念に、賞金の一部を寄付され2011年度に設けられました。本学大学院博士後期課程および博士課程(薬学研究科)に在籍し、学内外の教育研究活動等 に優れた業績を挙げた学生に対し、毎年5人を上限に贈られます。第3回受賞者は薬学研究科3人、理工学研究科、農学研究科各1人の計5人で、当部門からは博士課程2年の肥田裕丈と博士課程1年の向山直樹の2名が授与しました。授与式では赤﨑教授から奨学生決定通知書が授与されました。授与式には中根敏晴学長はじめ3副学長、3研究科長らも出席し、中根学長は「青色発光ダイオードを発明され、ノーベル賞候補に挙がっている赤﨑教授の奨学金制度に選ばれた事を誇りとし、さらなる有意義な研究に邁進してください」と祝辞を述べられました。

(報告者:野田幸裕)

【受賞者】
肥田裕丈(薬学研究科薬学専攻薬物治療科学 病態解析学Ⅰ課程2年)
「統合失調症の発症に関与する共通因子の探索と機序解明:プロスタグランジンE2の役割 」
向山直樹(薬学研究科薬学専攻薬物治療科学 病態解析学Ⅰ社会人課程1年)
「血液腫瘍患者における抗がん剤治療の副作用や支持療法の調査」

2013年10月3~5日

平成25年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会:第48回日本アルコール・薬物医学会、第25回日本依存神経精神科学会(岡山)

「平成25年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会:第48回日本アルコール・薬物医学会、第25回日本依存神経精神科学会」が岡山コンベンションセンターにて、開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授と毛利彰宏が、ポスター発表を行いました。各発表において、精神疾患モデルにおけるニコチン受容体サブユニットの役割、MDMAによる神経毒性の発症機序について活発な質疑応答がなされ、今後の依存研究の方向性を考察する上で、大変有意義でありました。

(報告者:毛利彰宏・野田幸裕)

【ポスター発表】
野田幸裕(10月4日)
「統合失調症モデル動物におけるニコチンの役割: 統合失調症におけるニコチン関連遺伝子との関係」
毛利彰宏(10月4日)
「MDMA連続投与により惹起される認知障害におけるNMDA受容体を介したミトコンドリア膜電位変化の関与」

2013年9月21~22 日

第 23 回日本医療薬学会年会(仙台)

「第23回日本医療薬学会年会」が、宮城県仙台市の仙台国際センター・東北大学百周年記念会館川内萩ホール・東北大学川内北キャンパスにて「再興、再考、創ろう最高の医療の未来」をテーマに開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授がシンポジウム34にて発表を行い、博士課程2年の椿井 朋先生および名古屋大学医学部附属病院薬剤部の宮崎雅之先生、学部6年の土屋翔子がポスター発表を行いました。全国から参加されている医療現場および教育・研究関係者との活発な意見交換が行われ、薬学教育の現状と今後の課題を認識する良い機会となりました。本会を通して、今後、薬剤師として医療に貢献してく上で必要な知識や態度を習得することができ、大変有意義でした。

(報告者:土屋翔子)

【シンポジウム】
野田幸裕(9月22日)
シンポジウム34:臨床系・実務家教員が橋渡しする医療薬学の新しい展開
「臨床系教員(実務家教員)に関するアンケート調査」
【ポスター発表】
宮崎雅之・吉島夕貴(9月21日)
「肺がんカルボプラチン併用療法における制吐剤の有効性比較」
椿井 朋(9月22日)
「名古屋大学医学部附属病院での実務実習における常駐教員の取り組み:救急蘇生/生体情報モニター・聴診実習」
土屋翔子
「病院実務実習における医療用麻薬の適正使用に関する知識習得度の調査」

2013年8月31日

次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム2013(熊本)

「次世代を担う創薬・医療薬理シンポジウム2013」が、熊本大学薬学部大江キャンパスにて開催されました。

当部門からは、毛利彰宏が口頭発表を行うと共に、学生の優秀発表賞の審査を行いました。セロトニン作動性神経系の神経毒性のメカニズム、MDMA毒性における脳部位特異性について活発な質疑応答がなされました。本シンポジウムの懇親会では幅広い分野の若手薬理学研究者と意見交換をすることができ、大変有意義でした。

(報告者:毛利彰宏)

 

【口頭発表】
毛利彰宏(8月31日)
「MDMA連続投与により惹起される認知障害にはNMDA受容体を介したミトコンドリア膜電位変化が関与する」

2013年8月29~30日

生体機能と創薬シンポジウム2013(福岡)

「生体機能と創薬シンポジウム2013」が、九州大学病院キャンパス百年記念講堂にて開催されました。

本シンポジウムは、国公私立薬理関連教科担当教員会議と同時開催されました。

当部門からは、毛利彰宏がポスター発表を行うと共に、学生のポスター発表優秀賞の審査を行いました。行動薬理学的手法、精神疾患モデルにおけるニコチンに対する報酬機能について活発な質疑応答がなされ、今後の研究を進める方向性を考察する上で、大変有意義でした。

(報告者:毛利彰宏)

【ポスター発表】
毛利彰宏(8月29日)
「ニコチンのセルフメディケーションに関与する統合失調症関連遺伝子の探索:基礎と臨床研究からのアプローチ」

2013年7月12日

第123回日本薬理学会近畿部会(名古屋)

 

「第123回日本薬理学会近畿部会」が、ウインクあいちにて開催されました。

本部会は、近畿地区の薬理学研究者が研究情報の交換を目的としており、当部門からは、学部6年の谷口将之が中枢神経の分野において口頭発表を行い、野田幸裕教授が一般演題にて座長を務めました。ました。各発表において参加者と活発な質疑応答、意見交換が行われ、自らの発表においても多数の有益な質問・意見を頂くことができました。今後の研究活動に繋がる大変有意義な機会でした。

(報告者:谷口将之)

【口頭発表】
谷口将之(7月12日)
「幼若期マウスへの社会敗北ストレス負荷による社会性行動障害と神経新生低下におけるグルココルチコイドの関与」
【一般演題】
野田幸裕 座長
中枢神経5

2013年3月27~30日

日本薬学会第133年会(横浜)

「日本薬学会第133年会」が、パシフィコ横浜にて開催されました。

当部門からは、博士課程1年の肥田裕丈先輩、学部5年の永井智子がそれぞれ薬学教育分野でポスター発表を行いました。各発表において、全国から参加されている教育関係者との活発な質疑応答、意見交換が行われ、「児童向け出前くすり実験授業」を多くの方に知ってもらう好機となりました。また、本年会には化学系薬学、生物系薬学、物理系薬学、環境・衛生系薬学、医療薬学等の研究者が参加しており、基礎から臨床まで幅広い分野の研究内容を学ぶことができ、大変有意義な時間でした。

(報告者:永井智子)

【ポスター発表】
肥田裕丈(3月29日)
「薬学生主体の児童向け出前くすり実験授業において薬学生が得た成果」
永井智子(3月29日)
「児童向け出前くすり実験授業の有用性」

2013年3月21~23日

第86回日本薬理学会年会(福岡)

第86回日本薬理学会年会」が、福岡国際会議場にて、「新しい着地点を目指し」をテーマに開催されました。

当部門からは毛利彰宏助教、松本友里恵先生、学部6年の鵜飼麻由先輩、学部5年の谷口将之がポスター発表を行い、博士課程1年の肥田裕丈が口頭発表を行いました。また、当部門の野田幸裕教授は、一般演題(口頭発表)の座長を務めました。ポスターセッション・口頭発表、共に大変盛況であり、会場を訪れた人が演者の説明に熱心に聴き入る姿が見受けられました。討論では、多数の質問・意見を頂くことができ、今後の研究活動に繋がる大変有意義な機会となりました。

(報告者:谷口将之)

【ポスター発表】
松本友里恵(3月21日)
「隔離飼育ストレス負荷した変異DISC1マウスにおけるセリン系代謝の異常」
毛利彰宏(3月23日)
「3,4-Metylenedioxymethamphetamine(MDMA)による精神毒性発現における脳由来神経栄養因子(BDNF)の役割」
鵜飼麻由(3月23日)
「幼若期における社会敗北ストレス負荷はグルココルチコイドの異常に関連した社会性行動障害と海馬の神経新生低下を惹き起す」
谷口将之(3月23日)
「学習・記憶における新生仔期のグリア型グルタミン酸トランスポーターの役割」

【口頭発表】
肥田裕丈(3月23日)
「新生仔期の免疫異常により惹起される行動障害におけるプロスタグランジンE2の関与」