活動報告

社会活動

くすりを通じて社会を知ることで社会に貢献できる医療人の育成を目指して、地域での「くすり教室」や「研修」活動を積極的に実施・参加しています。中でも、特定非営利活動法人医薬品適正使用推進機構(NPO J-DO)は、国民にくすりを安全に安心して使っていただくために薬剤師や国民に対する教育講演や学会を開催しています。その活動の一つとして、小学生にもくすりのことを知ってもらう講義や体験実験(くすり教室)を行っています。2014年度からは、薬物依存に関連する講義や体験実験も行っています。

2015年11月28日

瑞穂薬剤師会研修会(名古屋)

「瑞穂薬剤師会研修会」が、薬と健康相談グランド小ホールにて開催されました。

当部門から野田幸裕が名古屋市瑞穂区の開局薬剤師向けの講演を行いました。精神疾患の薬物療法は、疾患を理解し、症状や患者背景に応じて行わなければなりません。向精神薬の処方意義や服薬指導の注意点をまじえて講演を行いました。講演後には多数の質疑があり、開局薬局での向精神薬の処方薬に対する問題点も明らかとなりました。

(報告者:野田幸裕)

【講演】
野田幸裕
「気分障害-うつ病の基礎と治療薬:病態・病因と作用機序の基礎」

2015年11月11日

平成27年度日医工株式会社営業本部学術部全国研修会(富山)

 

「平成27年度 日医工株式会社営業本部学術部全国研修会」が、日医工株式会社本社にて開催されました。

当部門からは、野田幸裕が全国支店へ中継を行いながら講演を行いました。精神疾患の治療は進歩を遂げていますが、精神疾患を理解し、症状や患者背景に応じた治療をしなければ、有効性は得られません。適正使用できるような新たな医薬品の必要をまじえた講演を行いました。一方で、ジェネリック医薬品はメリット・デメリットを踏まえた上で、正しい知織を元に「選ぶ」ことが重要であることを本講演会にて学ぶこともでき、大変有意義でした。今後の活動に活かしていきたいです。

(報告者:野田幸裕)

【講演】
野田幸裕
「精神疾患の基礎と治療薬:病態・病因と作用機序の基礎」

2015年10月31日

第9回精神科専門薬剤師セミナー(東京)

「第9回精神科専門薬剤師セミナー」が、日経ホールにて、「持続性注射剤を適正に使用するために薬剤師の果たす役割」をテーマに開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授が講演2の座長を務められ、一般演題では学部5年の磯貝里奈が口頭発表を行いました。発表時には、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)における最近の処方状況との相違点に関する質問・意見を頂きました。本セミナーでは、持続性注射剤の使用方法やメリット・デメリットなどに関連した講演やシンポジウムが開催され、これまで精神疾患の患者との関わりを持つことがなかった私にとって、大変勉強になりました。セミナーを通じて、新たな知見を見出すことができるとともに、今後の実務実習において向精神薬の適正使用に必要な知識を得る有意義な機会となりました。なお、本口頭発表にて、磯貝里奈が「優秀賞」を受賞しました。

(報告者:磯貝里奈)

【講演】
野田幸裕/座長
「持続性注射剤の適正使用」
【口頭発表】
磯貝里奈
「名古屋大学医学部附属病院精神科外来患者における抗うつ薬の処方実態調査」

2015年9月27日

大日本住友製薬株式会社アドバイザリーボードミーティング(東京)

「アドバイザリーボードミーティング」が、大日本住友製薬株式会社東京本社にて、「統合失調症における認知機能障害とD3受容体の役割」をテーマに開催されました。

当部門からは、野田幸裕教授が当室での研究成果を中心に口頭発表されました。長年に渡るクロザピンの研究や抗精神病薬の「セロトニン-ドーパミン仮説」を提唱したHerbert Y Meltzer教授(野田教授が留学していたラボの主任教授)をはじめ、精神科領域における専門家医が7名集結し、基礎および臨床の両面から活発に議論されました。大変有意義な時間を得ることができ、これまで以上に基礎研究と臨床研究の融合を深め、トランスレーショナルリサーチの実践と展開を実現できるように考えていきたいと思います。

(報告者:肥田裕丈)

【口頭発表】
野田幸裕教授
「Regulation of cognitive/social function through dopamine-D3 receptors in the prefrontal cortex: Effects of blonanserin in schizophrenia-like model animal」

2015年9月15日

くすり教室「名古屋市立八事小学校 名古屋」

名古屋市立八事小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150915 NPO

2015年8月7日

私立大学情報教育協会 平成27年度 ICT利用による教育改善研究発表会(東京)

「私立大学情報教育協会 平成27年度 ICT利用による教育改善研究発表会」が、東京理科大学森戸記念館にて開催されました。

本発表会は、全国の国公私立大学・短期大学教員を対象に、教育改善のためのICT(情報コミュニケーション技術:Information & Communication Technology)利用によるFD(ファカルティ・ディベロップメント:Faculty Development)活動の振興普及を促進・奨励し、その成果の公表を通じて大学教育の質的向上をはかることを目的としています。

当部門からは野田幸裕が、口頭発表を行いました。多職種連携教育の導入は、薬学教育において喫緊の課題であります。医療系学部として薬学部しか有していない本学における多職種連携教育にICTを利用・活用した取組みについて、他大学学部のニーズ、学生間の知識格差、評価方法(コンピテンシーなど)など、多数の質問・意見を頂くことができ、今後に活かしていきたいと思いました。その他、バーチャルフィジカルアセスメントに関する報告があり、本学部においてもシミュレーション教育を充実させる必要性を感じました。

(報告者:野田幸裕)

【口頭発表】
野田幸裕
「 医療系学部を有さない薬学部における他の医療系学部との連携を活かした多職種連携教育」

2015年8月6日

くすり教室「多治見市学習館 岐阜」

多治見市学習館にて 「くすりのヒミツにせまる!:授業」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150806 NPO

2015年7月30日

くすり教室「一宮市立起保育園 愛知」

一宮市立起保育園にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150730 NPO

2015年7月23日

平成26年度助成研究発表会(東京)

「平成26年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

統合失調症患者の喫煙形態はヘビースモーカーで、重度のニコチン依存症であることも特徴的であります。当部門からは、野田幸裕教授が統合失調症患者の喫煙動因にニコチン依存が関連しているかどうか、名古屋大学医学部精神科と共同で行った臨床研究と基礎研究のクロストークによる研究成果を発表いたしました。また、一般演題の座長も務められました。当室の研究成果の発表後には、精神機能改善と依存発現の詳細な機序についての質疑応答があり、熱心に聴き入る参加者の姿が見受けられました。精神機能と行動の分野で用いられている手法や尺度、変数は、心理から行動、生理・薬理、免疫など多岐に渡っていました。我々と類似する実験方法も用いられており、実験の妥当性や信頼性、作用機序、特性などを吟味し、今後の研究活動に繋げたいと思いました。

(報告者:加賀美有花)

【一般演題】
野田幸裕 座長
「喫煙と精神機能・行動(演題番号:85~88)」

【口頭発表】
野田幸裕
「統合失調症におけるニコチンの治療効果と毒性作用の発現に関与する分子の探索:基礎と臨床研究からのアプローチ-統合失調症におけるニコチン関連遺伝子の解析と統合失調症モデルにおけるニコチンの作用-」

2015年7月8日

くすり教室「南木曽町立南木曽小学校 長野」

南木曽町立南木曽小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」  「くすり教室:実験講座」を開催しました。150708 NPO

2015年6月30日

くすり教室「江東区立東砂小学校 東京」

江東区立東砂小学校にて 「乱用薬物には絶対手を出さない!」 「薬物乱用防止に関するたいけん学習」および 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」  「くすり教室:実験講座」を開催しました。150630 NPO

2015年3月25日

第18回薬学臨床系教員連絡会(神戸)

「第18回薬学臨床系教員連絡会」が、神戸学院大学薬学部B号館にて開催されました。

本連絡会は当部門の野田幸裕が会長を務め、「薬学臨床系教員の現状に関するアンケート報告」が医療薬学に採択されたとの報告がありました。京都大学の矢野育子先生による「臨床系教員を取り巻く現状と今後のあり方」のミニ講演があり、その後、「臨床能力の維持・向上にむけての取組:現状と今後」をテーマとした8~9名(8グループ)でのSGDを実施し、その結果を総合討論で発表されました。臨床系教員の臨床スキル維持・向上は必要であるものの、現状では定期的に臨床業務に携わることが難しい場合が多く、臨床スキルの維持・向上を目的としたシステム作りの必要性を実感しました。薬学教育モデル・新コアカリキュラムで求められている「薬学臨床」教育を充実したものとするために有意義な機会となりました。

(報告者:野田幸裕)

2015年2月10日

くすり教室「一宮市立貴船小学校 愛知」

一宮市立貴船小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150210 NPO

2015年1月30 日

くすり教室「一宮市立葉栗小学校 愛知」

一宮市立葉栗小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。150130 NPO

2015月1月20日

くすり教室「富山大学人間発達科学部附属小学校 富山」

富山大学人間発達科学部附属小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150120 NPO

 

 

2015年1月19日

杏林製薬株式会社主催:第2回吸入薬アドヒアランスセミナー(名大病院)

「杏林製薬株式会社主催:第2回吸入薬アドヒアランスセミナー」が、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)病棟8階大会議室にて開催されました。

本セミナーにおいて、名大病院呼吸器内科病院講師の伊藤 理先生が「気管支喘息治療:最近のトピックス」と題し、喘息・COPDオーバーラップ症候群や喘息治療に関する新たな知見について講演されました。当部門からは、野田幸裕教授が当室で実施している薬剤師外来での指導内容やよくある質問をまとめ、吸入療法のポイントとして紹介されました。最後に、当院の病院薬剤師や地域薬局薬剤師、当室の学生に対して練習用吸入器を用いた吸入操作や吸入指導方法の演習を行いました。喘息・COPD治療の最新情報を知るとともに、吸入指導における疑問点が解決され、薬剤師による吸入指導にさらなる期待が高まるセミナーでした。

(報告者:大口裕美)

【講演】
野田幸裕
「吸入指導のポイントと基礎知識:こんな時どうする?」