活動報告
- 大学・研究室行事
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大学行事として、学生フォーラム、ソフトボール大会、オープンキャンパス、卒論発表や卒業式などが開催され、こうした行事には積極的に参加しています。研究室行事として、鶴舞公園での花見、ゼミ旅行、スポーツフェスティバル、新年会など、1年を通して楽しいイベントを開催し、メンバー同士の親睦を深めています。
2025年9月5日
- 令和7年度 薬学部卒業論文発表会
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「令和7年度 薬学部卒業論文発表会」が名城大学薬学部 新1号館および新3号館にて3日間(9月4日~6日)、開催されました。発表会では、当室の学部6年生の杉浦 豪、井指孝一、尾崎真優、金澤和桜子、楠本美優、熊谷美咲、永井拓巳、矢野憲史、関戸菜津子および波多野絢太が、新1号館4階にてポスター発表を行いました。約2年間の研究活動の集大成を発表することができ、6年生一同大変感謝しております。
当室の学部4・5年生をはじめ、副査の教員、他の研究室の学生および研究室配属前の1年生から3年生の学生が入れ代わり立ち代わりポスターを閲覧し、様々な質問や意見をいただきました。学部生には結果の解釈をはじめ、疾患モデル動物の作製方法や使用薬物の選択理由、行動学的および神経化学的な解析方法などの基本的な内容から、研究結果を踏まえた今後の展望などを丁寧に解説しました。教員からは、研究活動で得られた結果の臨床応用についての質問や貴重な意見をいただき、多角的な視点で捉え、論理的思考力を身につける重要性を再認識しました。
発表後には新3号館の1階にて学部6年生から教員、大学院生および学部4・5年生へ感謝の気持ちを込めたプレゼントを贈りました。学部4・5年生からは手作りのだるまのお守りと名前入りボールペン、お菓子をいただきました。
卒業後、薬剤師や大学院生として実務や研究を進めていくにあたり、当室での研究活動や社会活動を通して得た経験を活かして高度な専門知識と研究能力を有する薬剤師「ファーマシスト・サイエンティスト」を目指し、精進していきたいと思います。(報告者:金澤和桜子、尾崎真優)
【ポスター発表】
杉浦 豪(9月5日)
「3T3-L1細胞を用いたクロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ受容体の関与」
井指孝一(9月5日)
「薬学生、薬剤師や精神疾患患者における精神疾患に対するスティグマに関する調査」
尾崎真優(9月5日)
「幼若期社会的敗北ストレス負荷による社会性行動障害におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体を介する細胞内情報伝達系の関与」
金澤和桜子(9月5日)
「統合失調症様モデルマウスにおける脳内クロザピン反応性遺伝子の探索的研究」
楠本美優(9月5日)
「レット症候群モデル神経細胞表現型スクリーニングから見出された候補化合物のマウスの行動学的・生化学的特徴」
熊谷美咲(9月5日)
「SH-SY5Y細胞のフェンシクリジン誘発細胞毒性におけるクロザピンの神経保護効果」
永井拓巳(9月5日)
「22q遺伝子欠失がマウスの精神行動に与える影響」
矢野憲史(9月5日
「統合失調症様モデルマウスにおける社会的認知行動とドパミンD3受容体の関連」
関戸菜津子(9月5日)
「コロナ禍における実務実習がスティグマに与える影響」
波多野絢太(9月5日)
「うつ病患者のリンパ芽球様細胞株および幼若期社会的敗北ストレス負荷マウスの血液と脳における網羅的遺伝子発現解析」
2025年8月5~6日
- 2025年度ゼミ旅行:夏の暑さに負けるな!思い出いっぱいの2日間(兵庫)
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「2025年度ゼミ旅行」として兵庫を訪れました。野田幸裕教授、𠮷見 陽准教授を始め、大学院生、および学部4~6年生の計32名のメンバーでの1泊のゼミ旅行となりました。
1日目:8月5日
名古屋大学医学部附属病院を出発し、車中ではレクリエーション(レク)として恒例の自己紹介に加え、お絵描き伝言ゲーム、イントロクイズ、謎解きを行いました。レクによりメンバーの新たな一面を知ることができ、笑顔あふれるバス旅となりました。
最初の目的地である六甲山牧場では、昼食として各グループに分かれてバーベキューを行いました。夏の太陽が照り付けていましたが、室内は快適で、お肉や野菜を心ゆくまで堪能することができました。その後、現地のスタッフに教わりながら、各学年が協力しながらアイスクリーム作りを体験しました。牧場で飼育された乳牛から搾った新鮮な牛乳や生クリームを使い、泡だて器でかき混ぜたり、ヘラでボウルについたアイスを削いだりと、想像以上の力仕事でした。作成中には、アイスクリームが固まりにくかったり、塩水が入ったりとハプニングもありましたが、グループの力で作ったアイスクリームは格別な味に仕上がったと思います。アイスクリームで体を冷やした後は、自由散策で様々な動物とのふれあいを楽しむグループや、チーズ館で好きな乳製品を選ぶグループなど各々の時間を楽しみました。
次の目的地である六甲ガーデンテラスでは天気に恵まれ、見晴らしのデッキから明石海峡から大阪平野まで続く絶景を一望できました。素焼きのかわらを購入し、厄除けや学業成就、縁結びなど各々の願いを込めてかわら投げを楽しみ、写真を撮ったりしながら美しい景色を満喫しました。
宿泊旅館である寿楼に到着後は、温泉につかるなど各々1日の疲れを癒しました。夕食では、刺身や天ぷらなど海の幸や季節の食材を使った料理に舌鼓を打ちました。夕食後には宴会場でチームに分かれて夜レクとして、AI顔あてゲームやババ抜き、景品をかけたビンゴ大会を行い、大いに盛り上がりました。最後は記念撮影を行い、学年の垣根を越えた交流を深めることができました。
2日目:8月6日
早朝、教員をはじめ、大学院生、活発な学部4・5・6年生が海岸までウォーキングを行い、清々しい気分で1日をスタートしました。朝食を済ませ旅館前で記念写真を撮った後、2日目最初の目的地である菊正宗酒造記念館へ向かいました。記念館では、酒造りの歴史や工程を学びつつ、展示や試飲を通して日本酒文化の奥深さに触れることができました。館内ではスタッフの方に丁寧な解説をしていただき、一つ一つの工程に込められた職人の工夫を学ぶことができました。
南京町に移動し、自由散策を行いながら、各々昼食として中華料理やスイーツを堪能しました。記念撮影で思い出を残しながら、各々が神戸ならではの異国情緒あふれる街並みを満喫しました。その後、有馬温泉街に向かい、歴史ある温泉地を散策しました。名物の炭酸煎餅や温泉饅頭を味わい、趣ある街並みを写真に収めるなど、思い思いの時間を過ごすことができました。帰りのバスでは旅の思い出を振り返りながら和やかな雰囲気で名古屋へ向かいました。
本年のゼミ旅行は、配属されたばかりの学部4年生や実務実習で当室を離れていた学部5年生も集まり、遊びや食事を通して交流を深める貴重な機会となりました。真夏の暑さの中でも全員が体調を崩すことなく、無事に帰路に着くことができ、記憶に残る良きゼミ旅行となりました。(報告者:内山智絵、寺林雪乃、福岡万紘、安田彩乃)
2025年8月2日~3日
- 名城大学オープンキャンパス2025
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「名城大学オープンキャンパス2025」が名城大学八事キャンパス薬学部をはじめ、各キャンパスにて開催されました。
教員の指導の下、研究員、大学院生、および学部4~6年生(35名)が、来校された高校生や保護者などに対して、以下の3つの企画を2日間にわたり実施しました。「医薬連携薬学教育コーナー」では、①本学部の臨床薬学教育の特色であるアドバンスト臨床研修および多職種連携教育(Inter-Professional Education:IPE)についてスライドや動画を用いて説明しました(学部6年生担当)。「薬剤師業務コーナー」では、②抗がん剤曝露対策製品(閉鎖式薬物移送システム:ファシールTM)を用いた抗がん薬注射剤調製および抗がん剤調製用トレーニングキットを用いた模擬薬による曝露検査のデモンストレーション(学部4年生担当)と③クリ-ンベンチでの一般注射剤調製の体験を行いました(研究員、大学院生、および学部5・6年生担当)。一般注射剤調製体験の待ち時間にはインスリン自己注射の模擬体験も行いました。
昨年度に引き続き、両日ともに多数の高校生や保護者などが3つのブースを訪れ(2日間で約290名)、「名城大学の臨床教育の特徴が良くわかった」「在学薬学生・大学院生や教員から薬学部のカリキュラムや実際の大学生活について伺うことができた」、「無菌調製は限られた狭いスペースで行わなければならず、とても難しかった」「シリンジ操作が難しかった」「抗がん剤調製には薬剤師も曝露のリスクがあることに驚いた」などの感想をいただき、好評を博しました。実際に注射剤調製を体験していただくことで、高校生およびその保護者などに無菌調製や抗がん剤曝露の防止の意義、薬剤師が適切かつ安全に操作する方法や重要性について理解していただくことができました。今年度のオープンキャンパスを通じて、薬学部での学びや薬剤師業務の一端に触れていただき、今後の進路選択の一助となれば幸いです。
(報告者:宮田凪、安田彩乃)
2025年6月25日
- 令和7年度 第5回アドバンスト活動報告会(名古屋)
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「令和7年度 第5回アドバンスト活動報告会」が、名城大学薬学部ライフサイエンスホールをメイン会場として、遠隔にある藤田医科大学病院、愛知医科大学病院および名古屋大学医学部附属病院の複数の名城大学サテライトセミナー室をオンラインでつなぎハイブリッドにて開催されました。
今回で本年度の報告は最後であり、愛知医科大学病院の腎臓・リウマチ膠原病内科、婦人科、血液内科にて研修しているアドバンスト学生3名が愛知医科大学病院の名城大学サテライトセミナー室から症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。
腎臓・リウマチ膠原病内科で研修している学生は、ABO血液型不適合腎移植の術前療法への介入について報告しました。免疫抑制薬による拒絶反応を防ぐため、移植手術前から血漿交換や脱感作療法として免疫抑制剤の使用が行われます。本症例では、免疫抑制薬のプログラフ®の投与量不足による拒絶反応や過量投与による腎毒性などを予防するため、治療薬物モニタリング(Therapeutic Drug Monitoring: TDM)や腎機能のモニタリングを活用し、プログラフ®の適正投与量の提案を行い、腎移植後の治療に貢献しました。
婦人科で研修している学生は、子宮頸がんに対する化学療法による化学療法誘発性末梢神経障害(Chemotherapy-induced peripheral neuropathy: CIPN)に介入した症例について報告しました。CIPNに対する支持療法にはエビデンスが少なく、ガイドラインにしたがって経時的に変化する症状に応じた薬剤が選択されます。本症例では、痺れや痛みの程度を繰り返し聴取することで使用薬剤の有効性の評価と、患者の症状に対する意向から薬剤の変更などの提案を行い、CIPN症状増悪の防止と化学療法の継続に貢献しました。
血液内科で研修している学生は、急性骨髄性白血病患者に対してハプロ移植を行った症例について報告しました。ハプロ移植では、移植片対宿主病(Graft Versus Host Disease: GVHD)の発現リスクが高いため、移植前に化学療法による前処置を行います。本症例では、化学療法の副作用による下痢に対して腸内環境を整えるミヤBM®の処方提案を行い、症状の改善を図りました。移植後の腰痛に対して使用したフェンタニルによる便秘を解消するため、スインプロイク®の追加処方を提案し、移植前後での排便コントロールに貢献しました。
本報告会を通して、抗腫瘍薬や移植手術の開始時に使用される薬剤には、副作用が発現するリスクがあるため、その予防や対処法を提案するには各薬剤の作用機序や薬物動態学的特徴を理解すると共に、起こり得る有害事象を把握しておくことが重要であることを学びました。研修期間も残りわずかとなりましたが、各種ガイドラインや適正使用ガイド等を活用して見聞を広め、自己研鑽を重ねて参ります。(報告者:佐竹遼亮)
【愛知医科大学病院】
腎臓・リウマチ膠原病内科
「ABO不適合腎移植」
婦人科
「子宮頸がんに対するTP+Bev+Pembro療法」
血液内科
「再発・難治性急性骨髄性白血病患者に対する同種移植」
2025年6月21日
- 2025年度4年生歓迎会:新体制!親睦を深める会
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「2025年度 4年生歓迎会」が、勝男 金山応援団にて開催されました。
今年度、当室に配属されました学部4年生の歓迎会には、野田幸裕教授、𠮷見 陽准教授をはじめ、博士課程1名、学部6年生6名、学部5年生7名、および学部4年生12名(アドバンスト学生2名)の総勢28名が参加しました。
飲み物が届く間に在学生から自己紹介を行い、和やかな雰囲気で野田幸裕教授から学部4年生への歓迎の言葉と乾杯の音頭をとっていただきました。乾杯後には4年生が自己紹介をし、食べ放題のから揚げとお酒を楽しみつつ、自分たちの共通点を見つけたり、好きなものを共有したりしながら親睦を深めました。会の最後には𠮷見 陽准教授から締めの挨拶として再び歓迎と激励の言葉を頂きました。
今後開催されるイベントを通して、4年生の皆さんが新しい環境に馴染み、共に充実した研究室生活を送れるよう、当室一同努めてまいります。
(報告者:内山智絵、安田彩乃、福岡万紘)
2025年6月18日
- 令和7年度 第4回アドバンスト活動報告会(名古屋)
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「令和7年度 第4回アドバンスト活動報告会」が、名城大学薬学部ライフサイエンスホールをメイン会場として、遠隔にある藤田医科大学病院、愛知医科大学病院および名古屋大学医学部附属病院の複数の名城大学サテライトセミナー室をオンラインでつなぎ、ハイブリッドにて開催されました。
今回は、名古屋大学医学部附属病院の呼吸器内科・外科、精神科・親と子どもの診療科、消化器内科病棟にて研修しているアドバンスト学生3名が名古屋大学医学部附属病院の名城大学サテライトセミナー室から症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。
呼吸器内科・外科病棟にて研修している杉浦 豪は、肺癌化学療法における悪心に対して介入した症例を報告しました。化学療法中には、副作用として悪心が発現しやすく、治療継続のため悪心・嘔吐に対する支持療法が重要となります。本症例では、化学療法中に発現した悪心に対して、効果発現の速い薬剤を患者が希望されたため、メトクロプラミドからTmax(最高血中濃度到達時間)が短いドンペリドンへ制吐薬の変薬を提案し、悪心の改善に努めました。レジメン内で使用する制吐薬についても、2コース目からはセロトニン5-HT3受容体拮抗薬のグラニセトロン注を半減期がより長いパロノセトロン注への変更と、ニューロキニン1受容体拮抗薬のアプレピタント内服の使用期間延長を提案することにより、悪心発現の回避に貢献しました。
精神科・親と子どもの心療科病棟にて研修している井指孝一は、症状コントロール不良の治療抵抗性統合失調症患者へ薬学的に介入した症例を報告しました。治療抵抗性統合失調症の薬物治療の第一選択薬としてクロザピンが使用されます。本症例ではクロザピンの再導入が検討され、クロザピンの用法・用量の設計と提案、副作用や治療薬物のモニタリング(Therapeutic Drug Monitoring:TDM)などの検査項目の確認、血糖値と血清脂質値の追加の提案を行い、治療継続に貢献しました。食事と薬剤との相互作用の有無を薬理学的な観点から評価し、食事制限の要否を医師に情報提供することで、患者の食事制限による精神的な負担を軽減し入院生活の満足度や治療意欲を高めました。
消化器内科病棟にて研修をしている佐竹遼亮は、膵神経内分泌腫瘍における疼痛コントロールへ介入した症例を発表しました。膵神経内分泌腫瘍では初期より発現する心窩部痛が強い場合にはオピオイド鎮痛薬が用いられます。本症例では、導入したオピオイド鎮痛薬による嘔気に対して制吐薬ではコントロールが十分にできなかったため、オピオイドスイッチングを行いました。切り替え方法について高用量のオピオイドを使用していたため、漸増漸減法を提案し、疼痛コントロールへの影響や退薬症状の発現することなく、副作用症状の改善に貢献しました。
本報告会を通して、患者さん一人ひとりの主訴に真摯に耳を傾けることの重要性を再認識するとともに、面談から得られた情報を多角的かつ客観的に評価する力を養うことができました。残り少ない研修期間においても、患者さんの思いに寄り添いながら、得られた知見を基により質の高い医療の提供に貢献できるよう、引き続き努力してまいります。
(報告者:杉浦 豪、井指孝一、佐竹遼亮)
杉浦 豪(呼吸器内科・外科病棟)
「肺癌化学療法における皮膚障害および悪心発現への薬剤師介入事例」
井指孝一(精神科・親と子どもの診療科病棟)
「症状コントロール不良の統合失調症患者に対する薬学的介入」
佐竹遼亮(消化器内科病棟)
「膵神経内分泌腫瘍の癌性疼痛コントロールにおける薬学的介入」
2025年5月28日
- 令和7年度 第3回アドバンスト活動報告会(名古屋)
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「令和7年度 第3回アドバンスト活動報告会」が、名城大学薬学部ライフサイエンスホールをメイン会場として、遠隔にある藤田医科大学病院、愛知医科大学病院および名古屋大学医学部附属病院の複数の名城大学サテライトセミナー室をオンラインでつなぎハイブリッドにて開催されました。
今回は、安城更生病院の血液内科にて研修しているアドバンスト学生1名、地域薬局で実習しているアドバンスト学生2名が症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。
安城更生病院の血液内科で研修するアドバンスト学生は、急性骨髄性白血病患者に対して真菌感染予防に介入した症例について報告しました。化学療法施行時では侵襲性真菌感染症の罹患リスクが高いため、抗真菌薬の予防投与が行われます。抗真菌薬であるボリコナゾールは、視野障害や肝障害などの副作用が報告されています。ボリコナゾールは、CYP2C19の遺伝子多型により日本人における血漿中濃度の個人差が大きいことから、副作用回避のためTDMの実施が推奨されています。本症例では、ボリコナゾールの投与に際して、先行研究より治療効果が高く、副作用発現率の低い治療濃度域を設定しました。TDM結果や臨床検査値、身体症状を基に患者に適した投与量の提案を行うことで、重大な副作用の発現なく、真菌感染症の発症を防ぎ、白血病治療の継続に貢献しました。
地域薬局で実習しているアドバンスト学生2名からは、薬剤性横紋筋融解症へ介入した症例および膵体尾部がん終末期の在宅療養における栄養管理・血糖コントロールに介入した症例について報告を行いました。横紋筋融解症は、横紋筋細胞の壊死によってクレアチニンキナーゼ(CK)等の細胞内容物が血中に流出する病態であり、HMG-CoA還元酵素阻害薬の副作用の1つです。本症例疾患では、医師よりCK値上昇に関して情報提供を受け、HMG-CoA還元酵素阻害薬による薬剤性横紋筋融解症の発症を疑い、薬剤変更を提案することで症状改善に貢献しました。終末期患者では、悪液質と呼ばれる食欲不振やインスリン抵抗性、著しい筋組織の喪失を特徴とする代謝障害症候群を合併し、栄養療法や血糖コントロール等が行われます。本症例では、栄養療法の変更に伴いインスリン投与量を減らすことで低血糖の回避に貢献しました。
本報告会を通して、主疾患に対して適切な治療をサポートすると共に、治療継続のために副作用や合併症に対して変薬や支持療法にも介入することの重要性を再認識しました。今後とも面談やカルテで得られる情報を基に効果・副作用発現について多角的に評価し、臨機応変に介入することで、より良い医療の提供に貢献できるよう努めて参ります。
(報告者:佐竹遼亮)
【安城更生病院】
血液内科病棟
「急性骨髄性白血病患者の真菌感染予防 -薬学的プロブレムと介入点-」
【薬局】
「HMG-CoA還元酵素阻害薬と横紋筋融解症について」
「在宅医療 終末期の栄養管理と血糖コントロールに対する薬学的介入」
2025年5月15日
- 令和7年度 第2回アドバンスト活動報告会(名古屋)
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「令和7年度 第2回アドバンスト活動報告会」が、名城大学薬学部ライフサイエンスホールをメイン会場として、遠隔にある藤田医科大学病院、愛知医科大学病院および名古屋大学医学部附属病院の複数の名城大学サテライトセミナー室をオンラインでつなぎハイブリッドにて開催されました。
今回は、藤田医科大学病院の内分泌・代謝・糖尿病内科、血液・細胞療法内科にて研修しているアドバンスト学生2名が藤田医科大学病院の名城大学サテライトセミナー室から症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。
内分泌・代謝・糖尿病内科で研修するアドバンスト学生は、BMIが高値である2型糖尿病患者に対して、持続性GIP/GLP-1受容体作動薬のマンジャロⓇを導入した症例を報告しました。2型糖尿病ではしばしば肥満を伴い、糖尿病の悪化の原因となります。本症例では、体重減少効果の高いマンジャロⓇが新たに導入されました。専用ペン「アテオス」の操作方法を他職種と連携して指導し、患者の注射に対する不安を取り除きながら治療継続に貢献し、血糖コントロールや体重管理の改善に繋げました。
血液・細胞療法科で研修するアドバンスト学生は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫治療にエプコリタマブを導入した症例を報告しました。エプコリタマブは再発性または、難治性の大細胞型B細胞リンパ腫などに使用されますが、サイトカイン放出症候群(Cytokine Release Syndrome:CRS)や免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(Immune effector Cell-Associated Neurotoxicity Syndrome: ICANS)などの副作用に注意が必要です。本症例では、エプコリタマブの治療期間に定期的に訪床し、CRSの初期症状である発熱や低血圧、ICANSの症状である意識障害や書字障害など、これらの症状の有無について患者に確認することで、安全な治療継続に貢献しました。
本報告会を通して、患者の不安や副作用管理に多職種と情報共有しながら対応することで患者の薬剤理解の向上と治療継続に貢献する重要性を知ることができました。今後も患者との面談を充実させ、患者一人ひとりに合わせた医療を提供できるよう努めてまいります。
(報告者:井指孝一)
【藤田医科大学病院】
内分泌・代謝・糖尿病内科
「2型糖尿病患者に対するマンジャロの導入例」
血液・細胞療法内科
「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫治療にエプコリタマブを導入した1例」
2025年4月30日
- 令和7年度 第1回アドバンスト活動報告会(名古屋)
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「令和7年度 第1回アドバンスト活動報告会」が、名城大学薬学部3号館201号室を会場として、遠隔にある愛知医科大学病院および名古屋大学医学部附属病院の複数の拠点をオンラインでつなぎハイブリッドにて開催されました。
今回は、藤田医科大学病院の精神科、腎臓内科にて研修しているアドバンスト学生2名が名城大学から症例報告を行いました。多くの学生や教員が参加し、報告後には多数の質疑やコメントがあり、活発な報告会となりました。
精神科で研修するアドバンスト学生は、治療抵抗性統合失調症の患者における服薬アドヒアランスに介入した症例を報告しました。本症例では、薬剤師面談時にアドヒアランスを評価する服薬態度評価尺度(DAI-10)や病識を評価する病識評価尺度(SAI-J)を用いて評価していました。その結果、アドヒアランス不良の疑いがあり、統合失調症の治療は、精神症状軽減や再発防止のため長期にわたるため、アドヒアランスを向上させる必要があります。服薬上の疑問点など、患者が不安に思うことに対して説明を繰り返し、患者の薬に対する理解を深め、服薬に対する不安を解消することで、DAI-10やSAI-Jの点数も改善し、患者の服薬アドヒアランスの向上に貢献しました。
腎臓内科で研修するアドバンスト学生は、好中球細胞質抗体(Anti-Neutrophil Cytoplasmic Antibody:ANCA)関連血管炎の低体重患者における再発時治療に介入した症例を報告しました。ANCA関連血管炎とは好中球の細胞質成分に対する自己抗体である
ANCAによって引き起こされる自己免疫疾患です。再発時治療として、好中球の機能亢進を抑制する薬剤であるアバコパンが使用される場合があります。低体重患者では薬剤性肝障害のリスクが高いため、本症例では低用量での治療が提案され、肝障害を認めることなく、病状の改善に貢献しました。
本報告会を通して、患者の症状観察だけでなく評価尺度や検査値、薬歴等を考慮し、服薬指導や用量設定を行うことで安全かつ効果的な医療の提供に繋がると学びました。今後も患者の訴えに加え、検査値や評価尺度を適切に活用することで患者にとって最適な治療を支援していきます。
(報告者:杉浦豪)
【藤田医科大学病院】
精神科
「クロザピン服用中の統合失調症患者におけるアドヒアランス向上への介入が有効であった一例」
腎臓内科
「ANCA関連血管炎にアバコパンを導入した一例」
2025年4月1日
- 2025年度 鶴舞公園にてお花見:桜の下でひととき
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例年3月下旬~4月上旬に見頃を迎える鶴舞公園に、恒例の「2025年度 お花見」に出かけました。雨の予報でしたが、野田幸裕教授、𠮷見 陽准教授をはじめ、博士課程2年の加納正暉先輩、学部6年9名、学部5年6名、およびアリゾナ大学からの留学生(Crystal Voさん)の総勢19名が参加し、春を感じる桜の木の下で笑顔あふれる記念写真を撮影することができました。
撮影後は留学生と鶴舞公園桜まつりに出店している屋台にて唐揚げやたまごせんべいなどを堪能し、ソメイヨシノなど約750本の桜が咲き乱れる情景風景は春を感じることができました。
今年度も引き続き親睦を深められるような機会を設け、充実した研究室生活が送れるよう精進して参ります。
(報告者:河合晃佑)
2025年3月18日
- 2024年度 卒業式:学部6年生への記念品授与
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「2024年度 名城大学卒業式」が愛知県体育館にて、「令和6年度 薬学部学位授与式」がヒルトン名古屋にて開催されました。
当室からは、薬学研究科博士課程(4年制)第10期修了生として1名、6年制薬学部第14期卒業生として5名が卒業しました。学部卒業生の加藤朱莉先輩、加藤拓真先輩は研究の功績で学長表彰を受けました。先輩方には研究・アドバンスト臨床活動において様々な場面で丁寧にご指導頂き、大変お世話になりました。
後輩一同より、今までの感謝の気持ちを込めて記念品としてアルバムを贈呈しました。先輩方が当室から去ることに寂しさを感じますが、今後も先輩方に倣い、研究・学業ともに懸命に取り組むことで当室を盛り上げていきます。卒業生の皆様が「病態解析学Ⅰ」で培った経験を活かし、益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
(報告者:内山智絵)
2025年3月7日
- 2024年度 6年生送別会:感謝の気持ちを胸に、新たな一歩を
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「2024年度 6年生送別会:感謝の気持ちを胸に、新たな一歩を」が、素材食房 酔家 Suikaにて開催されました。
今年度は、博士課程1名が修了し、学部生6名が卒業されます。野田幸裕教授、𠮷見 陽准教授をはじめ、博士課程1名、学部卒業生3名、学部5年6名、および学部4年6名の総勢18名が参加しました。野田幸裕教授の挨拶から始まり、先輩方と当室での生活を振り返りながら、談笑を楽しみました。温かく和気あいあいとした雰囲気の中、卒業される先輩方から今後の活動に向けた励ましのお言葉を頂くとともに、卒業される先輩方に感謝の気持ちを伝えることができ、心温まる楽しい会となりました。最後に、𠮷見 陽准教授から卒業生ならびに在学生へ激励の言葉が送られ、研究室一同、身の引き締まる思いとなりました。
先輩方の今後の進路についてお話を伺う中で、自身もそのような姿を目指し、より一層努力していきたいと感じました。先輩方から受け継いだ知識や経験を礎として、在籍する一同協力しながら、卒業研究やアドバンスト臨床研修のさらなる充実と発展に努めてまいります。
これまでお世話になった皆様の新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
(報告者:御厨ほのか)
2025年2月15日
- 2024年度 第10回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム(名古屋)
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「名城大学 第10回研究・大学活性化を目的とした学生フォーラム」が名城大学薬学部にて、「名城薬の研究活動を活性化させよう〜学生視点から研究について考える〜」をテーマに開催されました。各研究室が学部1~3年生に向けてポスター発表を行い、研究活動への理解を深めてもらうことを目的として実施されました。
当室からは学部5年の永井拓巳が研究コースにて実施している基礎研究として遺伝子組み換えマウスを用いて、精神疾患から見出されたゲノム変異がマウスの精神行動やシナプス伝達に与える影響を中心に、井指孝一と杉浦 豪はアドバンストコースにて実施している臨床・調査研究として薬学生、薬剤師や精神疾患患者の精神疾患に対するスティグマの相違点やβ受容体作用薬が脂肪細胞蓄積に与える影響を中心にブースに訪れた学生に対してポスターにて説明を行いました。基礎研究においては、動物実験・細胞実験ともに研究の目的や手順、薬剤の投与方法について、調査研究においても、研究の目的や調査・解析方法について丁寧に説明し、対応しました。当室の活動内容については博士課程1年生の加納正暉あるいは学部4・5年生が紹介しました。いずれのブースにおいても多数の学部生が訪れており、真剣な表情で研究や活動内容について質問しており、大いに賑わっていました。
本フォーラムに参加し、様々な発表を拝聴することで、研究に対する意欲がより一層高まる有意義な一日となりました。
(報告者:寺林雪乃)
【ポスター発表】
加納正暉、永井拓巳、井指孝一、杉浦 豪、福岡万紘、安田彩乃、寺林雪乃
「研究室紹介 病態解析学Ⅰ」
永井拓巳
「アストロタクチン2(ASTN2)やプロトカドヘリン15(PCDH15)などのゲノム変異マウスの行動学的と神経科学的・組織学的な検討」
井指孝一
「薬学生、薬剤師や精神疾患患者における精神疾患に対するスティグマに関する調査」
杉浦 豪
「クロザピンによる脂肪滴蓄積におけるアドレナリンβ受容体の関与」
2025年2月2日
- 2024年度 スポーツフェスティバル・新年会:5年ぶりに復活!スポーツで深まる親睦
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「第9回スポーツフェスティバル」が、名城大学薬学部 体育館にて開催されました。
今回のスポーツフェスティバルは参加者19名が野田幸裕教授率いる「野田チーム」、𠮷見 陽准教授率いる「𠮷見チーム」、および博士課程1年の加納正暉先輩率いる「加納チーム」の3チームに分かれ、バレーボール、バドミントン、バスケットボールで競い合いました。コロナ禍を経て、5年ぶりに復活したスポーツフェスティバルでしたが、例年に劣らぬ熱戦が繰り広げられました。
𠮷見チームがバレーボール・バドミントンの両競技で1位を独占し、迎えた最後のバスケットボールで逆転のチャンスがありましたが、逆転かなわず、𠮷見チームの優勝となりました。参加者全員が大きな怪我をすることなく、ベストを尽くし、笑顔あふれるスポーツフェスティバルとなりました。
スポーツで身体を動かした後は、塩釜口の「三代目」鳥メロにて新年会を開催しました。会の始めの挨拶として、野田幸裕教授から今年の奮起を期待するお言葉をいただきました。スポーツフェスティバルのMVP(5年 永井拓巳)による乾杯の音頭とともにスタートし、和やかな雰囲気の中、楽しい時間を過ごしました。会の最後には、𠮷見 陽准教授から各学年への激励のお言葉をいただきました。
スポーツフェスティバルを通じて、参加者全員は日頃の研究や勉強から離れ、心身共にリフレッシュすることができ、今後の研究、学業、実務実習への活力を高めることができました。
(報告者:金澤和桜子)
優勝チーム :𠮷見 陽准教授、永井拓巳、井指孝一、尾崎真優、宇藤卓也、御厨ほのか
MVP賞 :永井拓巳











