活動報告
- 研究活動
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基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。
2008年12月20~21日
- 第2回次世代を担う若手医療薬科学シンポジウム(京都)
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「第2回次世代を担う若手医療薬科学シンポジウム」が、京都大学薬学部記念講堂にて、「-科学的基盤に立脚した医療薬学研究の推進に向けて-」をテーマに開催されました。
当部門からは、研究員の吉見 陽先生、修士課程1年の山田真之亮がポスター発表を行いました。ポスター発表のセッションでは、多くの参加者がポスターの前に集まり、活発な議論が行われ、他大学の学生との交友を深めることができました。
(報告者:山田真之亮)【ポスター発表】
吉見 陽(12月20日)
「日本人統合失調症患者および双極性障害患者を対象としたDARPP-32遺伝子(PPP1R1B)関連解析」
山田真之亮(12月20日)
「PTPRZ1を候補遺伝子とした日本人の統合失調症患者と健常者における遺伝子多型の関連解析」
2008年10月18~19日
- 第2回日本緩和医療薬学会(横浜) -緩和医療の知識・技能・態度をみがく-
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「第2回日本緩和医療薬学会」がパシフィコ横浜会議センターにて開催されました。
当部門からは、野田幸裕教授がシンポジウムの講演と座長を務められました。また、修士課程2年の岸 里奈が口頭およびポスター発表を行いました。本シンポジウム、口頭およびポスター発表では多くの医療従事者による活発な質疑応答が行われました。薬剤師として、緩和医療におけるチーム医療に貢献できるような知識・技能・態度を習得するよい機会となりました。
(報告者:岸 里奈)【シンポジウム】
野田幸裕(10月19日)座長
シンポジウム4:骨転移による疼痛管理の基礎と応用
「骨転移における疼痛管理:オーバービュー」
【口頭発表・ポスター発表】
岸 里奈(10月19日)
「肺がん患者におけるオピオイド導入時の全身状態とその副作用発現との関連性」
2008年10月1~3日
- 第18回日本臨床精神神経薬理学会・第38回日本神経精神薬理学会合同年会(東京)
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「第18回日本臨床精神神経薬理学会・第38回日本神経精神薬理学会合同年会」が品川プリンスホテル アネックスタワー プリンスホールにて「グローバル時代における基礎と臨床のクロストーク」をテーマに開催されました。
心配された台風に見舞われることなく、学会開催中は天候に恵まれました。この2学会はそれぞれ独立した学会として開催されてきましたが、加速する時代の進歩や臨床・基礎研究のグローバル化を背景に、今回初めて年会が合同で開催されることとなりました。当部門からは、野田幸裕教授がシンポジウム1において講演しました。一方、ポスターセッションでは、学部生4年の安藤 雄が研究の成果を報告しました。精神・神経疾患の最新の知見に関して、基礎と臨床の立場から、全国各地より集結した多数の研究者によって活発な議論が交わされていました。精神疾患に対する薬物療法の重要性は高く、社会の関心も年々高まっており、早急な新規治療薬の開発・上市が求められています。基礎と臨床が相互に刺激し合うことで、社会的要求に応えていくことが望まれます。
(報告者:安藤 雄)【シンポジウム】
野田幸裕(10月1日)
シンポジウム1:精神疾患モデルは如何にあるべきか:基礎と臨床の対話
「統合失調症モデル作成のため、基礎研究者が臨床医に望むこと」
【研究報告】
安藤 雄(10月2日)
「メタンフェタミン連続投与マウスに認められる認知障害に対するガランタミンの作用:ドパミン‐extracellular signal-regulated kinas1/2系の関与」
2008年9月20~21日
- 第18回日本医療薬学会年会(札幌)
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「第18回日本医療薬学会年会」が札幌コンベンションセンターにて「来るべき時代への道を拓く」をメインテーマに開催されました。
薬物療法、感染対策・ICT、TDM・投与設計、薬剤管理指導業務、後発医薬品、医薬品情報、医薬品適正使用、薬学教育などについて取り上げられ、本州に台風接近の中、全国から多くの薬剤師が参加していました。当部門からは、野田幸裕教授が薬学教育の分野でシンポジウムを、修士課程2年の岸 里奈が薬物療法の分野でポスター発表を行い、その他3演題の共同研究発表がありました。各発表において、参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われていました。医療薬学領域における様々な問題点、あるいは今後の薬学教育に関わる課題について的確なアプローチ方法を見出すためのよい契機となりました。
(報告者:岸 里奈)【シンポジウム】
野田幸裕(9月20日)
シンポジウム:薬学教育において実務家教員が果たすべき役割
「医薬連携による臨床医学教育と臨床現場での薬学教育の構築」
【ポスター発表】
岸 里奈、倉田洋子、山田真之亮、野田幸裕(9月20日)
「気管支喘息治療薬の吸入指導後の症状および患者満足度に関する研究」
【共同研究発表】
野田幸裕(9月20日)
「早期体験学習は薬学に対するモチベーションを高め、将来の進路設計に役立つか:アンケート調査の結果から」
野田幸裕(9月21日)
「OSCEトライアルにおける事前学習トレーニングビデオの開発と評価」
野田幸裕(9月21日)
「実務実習の自己評価とその解析」
2008年9月19~21日
- 第44回日本移植学会総会(大阪)
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「第44回日本移植学会総会」が大阪国際会議場にて「いのち・希望・感謝-移植新時代-」をメインテーマに開催されました。
厚生労働省および世界保健機関(WHO)の共催による4th World Day for Organ Donation and Transplantationも同時に開催され、医療従事者や一般の方々が多数参加しました。
当部門からは、修士課程1年の加藤真梨奈、本部門研究員の倉田洋子先生が口頭発表を行い、また学部4年の水谷加代子はポスター発表を行いました。免疫抑制薬におけるPK-PDモニタリングについては近年注目されている内容であるため、当部門の各発表では質疑応答や意見交換が活発に行われ、有意義な時間を過ごすことができました。
(報告者:加藤真梨奈)【口頭発表】
加藤真梨奈(9月20日)
「免疫抑制薬の薬力学的モニタリングの開発とその有用性の検討」
倉田洋子(9月20日)
「Cell proliferationを指標としたPD assayの開発」
【ポスター発表】
水谷加代子(9月21日)
「Pharmacodynamics (PD) を用いた代謝拮抗薬の薬効評価と個人差の解析」
2008年9月13~14日
- 第14回日本腹膜透析研究会(札幌)
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「第14回日本腹膜透析研究会」が札幌コンベンションセンターで開催されました。
本研究会には、腹膜透析に関する研究を行う全国各施設の研究者が集いました。当部門からは、修士課程2年の水野智博先輩が発表しました。発表において、参加者との活発な質疑応答が行われました。
(報告者:新美友世)水野智博(9月14日)
「腹膜透析に関わる腹膜の膜補体制御因子の分布と機能的役割」
2008年9月5~6日
- 生体機能と創薬シンポジウム2008(東京) ―生命システムにおける情報ネットワークの重要性を解く-
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「生体機能と創薬シンポジウム2008」が星薬科大学キャンパス内で開催されました。
本シンポジウムは日本薬学会生物系薬学部会が主催していました「高次脳機能シンポジウム」を発展させ、2004年度より新たに開催されたシンポジウムであります。今回は「免疫応答と免疫病態の総合的研究」、「慢性・難治性疾患治療を目指した最新のトランスレーショナルリサーチ」、「呼吸器および循環器系疾患とレドックス制御」および「ゲノム異常およびエピジェネティクス異常と精神疾患」の4つのシンポジウム課題が企画され、発表されていました。ポスターセッションでは、学部4年の安藤 雄が研究の進捗状況を報告しました。本シンポジウムでは、高次脳機能分野に限らず、より広範囲な研究分野の発表もなされ、創薬に結びつける有意義な研究成果に対して活発な議論が交わされていました。
(報告者:安藤 雄)【ポスター発表】
安藤 雄(9月5日)
「メタンフェタミン連続投与マウスにおける認知障害に対するガランタミンの改善作用」
2008年8月23~24日
- 日本病院薬剤師会関東ブロック第38回学術大会(山梨)
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「日本病院薬剤師会関東ブロック第38回学術大会」が山梨県民文化ホール・アピオ甲府にて開催されました。
本学術大会のシンポジウム7において当部門の野田幸裕が発表を行いました。本シンポジウムでは、活発な質疑応答が行われ、精神科専門薬剤師の認定を取得しようとする薬剤師の関心の高さを実感する学会となりました。
(報告者:野田幸裕)【シンポジウム】
野田幸裕(8月23日)
シンポジウム7:抗精神病薬の適正使用に向けて:薬剤師の関わりの現状と問題点
「精神科領域における薬剤師の役割:神経精神薬理学的な観点から」
2008年8月2日
- Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum (CPCF) 2008(名古屋)
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「Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum (CPCF) 2008」が愛知県名古屋市のヒルトン名古屋にて開催されました。
これは昨年のNovartis CPCF Research Grant 2008においてノバルティスファーマ株式会社より研究費助成を受け、助成により行われた1年間の研究成果を報告する会であり、免疫抑制剤のPharmacokineticsおよびPharmacodynamicsに関する研究を行う各施設の研究者が、各々の受賞者が研究成果について報告しました。当部門研究員の倉田洋子先生が研究成果を報告しました。
(報告者:加藤真梨奈)【口頭発表】
倉田洋子(8月2日)
「免疫抑制薬の分子論的解析と臨床応用可能なPDモニタリングの開発」
2008年7月11~12日
- 医療薬学フォーラム2008:第16回クリニカルファーマシーシンポジウム(東京)
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「医療薬学フォーラム2008:第16回クリニカルファーマシーシンポジウム」がタワーホール船堀にて開催されました。
本学会のポスターセッションにおいて当部門の野田幸裕が発表を行いました。本ポスター発表では、活発な質疑応答が行われ、医療薬学の関心の高さを実感する学会となりました。
(報告者:野田幸裕)【ポスターセッション】
野田幸裕(7月11日)
「医薬連携による薬学教育6年制における長期実務実習の構築」
2008年6月21~22日
- 第25回日本TDM学会・学術大会(東京)
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第25回日本TDM学会・学術大会が東京都江戸川区のタワーホール船堀にて「PK-PDとゲノムに基づいたテーラーメイド医療の実践」をメインテーマに開催されました。
血中濃度の測定だけでなく実際の薬効も考慮したPK-PD理論やゲノム情報を用いたTDMの検討が多数紹介されました。本大会では、修士課程1年生の加藤真梨奈が口頭発表、当部門研究員の倉田洋子がポスター発表を行いました。各発表において質疑応答や意見交換が盛んに行われ、本研究の今後の課題や臨床への応用の必要性を再確認することができ、学ぶことの多い充実した2日間となりました。
(報告者:加藤真梨奈)【口頭発表】
加藤真梨奈(6月22日)
「リアルタイムRT-PCRを用いた免疫抑制薬の薬力学的モニタリング」
【ポスター発表】
倉田洋子(6月22日)
「免疫抑制薬の薬力学的モニタリング法の確立」
2008年3月26~28日
- 日本薬学会第128年会(横浜)
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「日本薬学会第128年会」が、パシフィコ横浜にて「わが国独自の薬学研究と医療薬学の新しい潮流」をテーマに開催されました。
本年会には、化学系薬学、生物系薬学、物理系薬学、環境・衛生系薬学、医療薬学等の研究者が全国から参加されていました。当部門からは、野田幸裕教授と修士課程1年の水野智博が薬学教育の分野で、修士課程1年生の岸 里奈が医療薬科学の分野で、修士課程1年の脇由香里が医療薬学の分野で、それぞれポスター発表を行い、その他2演題の共同研究発表がありました。各発表において、参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われていました。今後研究を進めるにあたり、考慮すべき問題点等を認識するよい機会となりました。
(報告者:脇由香里)【ポスター発表】
野田幸裕(3月27日)
「リン酸フルダラビン経口剤を用いた外来化学療法における薬薬連携」
水野智博(3月27日)
「平成19年度1年次早期体験学習におけるハイブリッド型少人数グループ学習とエイジ・ミキシング法の有用性について」
野田幸裕(3月28日)
「薬学教育6年制における長期臨床実務実習にむけた医薬連携体制:常駐教員主導型エイジ・ミキシング法を導入した4年生実務実習」
岸 里奈(3月28日)
「閉塞性細気管支炎の発症におけるサウロパス・アンドロジナス(アマメシ)の関与【発症に関わる原因成分の同定の試み】」
脇由香里(3月28日)
「入院患者における転倒・転落に関する向精神薬の処方薬調査」