活動報告
- 研究活動
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基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。
2009年11月13~15日
- 第19回日本臨床精神神経薬理学会・第39回日本神経精神薬理学会合同年会 The 1st Meeting of the Asian College of Neuropsychopharmacology (AsCNP)(京都)
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「第19回日本臨床精神神経薬理学会・第39回日本神経精神薬理学会合同年会」が、国立京都国際会館にて、開催されました。
当部門からは、野田幸裕教授が、講演を行い、精神科領域の薬学教育について、名城大学にて行われている取り組みを紹介しました。なお、今年度はThe 1st Meeting of the Asian College of Neuropsychopharmacology(AsCNP)が同時開催されており、両年会の演題として、修士課程2年の山田真之亮が、ポスター発表を行いました。ポスター発表のセッションでは、AsCNPとの同時開催ということもあり、例年にはない多くの演題が見受けられました。その中で、統合失調症患者の遺伝子発現変化やスプライシング変異を網羅的に捕らえようとする本演題の内容は、同様の解析を行っている他のグループも見受けられず、討論時間の間ポスターの前から参加者が絶えることない大変注目を集めるものでした。
(報告者:山田真之亮)
【シンポジウム】
野田幸裕(11月15日)シンポジスト
シンポジウム7:精神科領域における薬剤師の臨床教育と薬学教育
「教育現場と臨床現場における精神科専門薬剤師の役割」
【ポスター発表】
山田真之亮(11月13日)
「Genome-wide Analysis of Gene Expression Profile and Transcript Isoform Variation in Schizophrenia」
2009年10月24~25日
- 第19回日本医療薬学会年会(長崎)
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「第19回日本医療薬学会年会」が、長崎ブリックホール、長崎新聞文化ホール、NCC&スタジオ、長崎県医師会館および長崎県立総合体育館にて、「医療薬学の創る未来:科学と臨床の融合」をテーマに開催されました。
当部門からは、当部門の野田幸裕教授が、シンポジウムS18にて講演を行い、修士課程2年の玉地亜衣先輩、永野友美先輩、小路恵子先輩と修士課程1年の小谷 悠がそれぞれ、薬物療法(精神科領域)、がん薬物療法(入院化学療法)、がん薬物療法(外来化学療法)および薬学教育の分野でポスター発表を行いました。各発表において、全国から集まった参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われ、各研究における課題を認識することができました。今後の活動方針を検討していく上でも貴重な機会となり、大変有意義な時間を過ごすことができました。
(報告者:小谷 悠)【シンポジウム】
野田幸裕(10月25日)シンポジスト
シンポジウムS18:薬剤適正使用を目指す精神科専門薬剤師
「向精神薬の適正使用について:薬物相互作用の観点から」
【ポスター発表】
玉地亜衣(10月24日)
「精神科病院における患者のアドヒアランス向上に向けた薬剤管理業務の構築」
永野友美(10月24日)
「がん化学療法により摂食障害を誘発した患者に対する食事指導用説明書の作成」
小路恵子(10月24日)
「外来がん化学療法の有害事象調査に基づいた患者向け説明書の作成」
小谷 悠(10月24日)
「薬学生による児童向けくすり教育の実践」
2009年9月26~27日
- The 9th Asian Conference on Clinical Pharmacy(ソウル、大韓民国)
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「The 9th Asian Conference on Clinical Pharmacy」が、大韓民国ソウルにおけるCOEXコンベンションセンターにて開催されました。
当部門からは、野田幸裕教授がPlenary Speechを、修士課程1年の小谷 悠がOral Presentationを行いました。各講演を通して、アジア圏を中心とした各国における薬剤師の教育制度および活動の相違について学ぶ好機となりました。各国で活躍する薬剤師が集い、国境を越えて薬剤師の展望について意見交換がなされることは、薬剤師教育の発展および薬剤師技能の向上に繋がるものと期待されます。
(報告者:小谷 悠)
【Plenary Speech】
野田幸裕(9月26日)
「The Cooperation between Meijo and Nagoya Universities over the Practical Education/Research of Clinical Pharmacy Formed an Affiliated Medical- Pharmaceutical School」
【Oral Presentation】
小谷 悠(9月26日)
「Influence of Leukotriene Pathway Polymorphisms on Clinical Responses to Montelukast in Japanese Asthma」
2009年9月16~18日
- 第45回日本移植学会総会(東京)
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「第45回日本移植学会総会」が京王プラザホテルにて、「脳死下臓器提供」、「ABO血液型不適合移植」、および「免疫寛容」の3つを基本テーマに、開催されました。
当部門からは、修士2年の加藤真梨奈が口頭発表を行いました。発表を行ったセッションには、リンパ球を用いた免疫抑制薬の薬力学的な薬効評価方法についての発表が集まり、どの演題でも質疑応答や意見交換が活発に行われる有意義な時間となりました。
(報告者:加藤真梨奈)
【口頭発表】
加藤真梨奈
「B細胞を用いた免疫抑制薬の薬力学的解析:シクロスポリンはB細胞を抑制するか?」
2009年9月14日
- The 6th Nagoya-Nanjing-Shenyang Symposium on Pharmaceutical and Life Sciences(名古屋)
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「The 6th Nagoya-Nanjing-Shenyang Symposium on Pharmaceutical and Life Sciences」が、名城大学薬学部にて開催されました。
当部門からは、修士課程2年の山田真之亮が、ポスター発表を行いました。本シンポジウムは、名城大学が学術協定を結ぶ中国薬科大学、瀋陽薬科大学との学術交流を目的としたシンポジウムで、統合失調症をはじめとする精神疾患の基礎研究や臨床研究を行っている発表者や参加者も見受けられ、臨床検体を用いた網羅的発現解析を行っている本研究の内容について、大変興味を示していただいている印象でした。
(報告者:山田真之亮)
【ポスター発表】
山田真之亮
「GENE EXPRESSION AND SPLICING VARIANT ANALYSIS IN SCHIZOPHRENIA」
2009年8月1日
- Novartis CPCF Research Grant 2009(CPCF:Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum)(名古屋)
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「Novartis CPCF Research Grant 2009(CPCF:Ciclosporin Pharmaco-Clinical Forum)」が、ミッドランドホールにて開催されました。
本会は免疫抑制剤のPharmacokineticsおよびPharmacodynamicsに関する研究を主体としており、昨年のCPCF Research Grant 2009受賞者が研究成果を報告や、近年のimmune monitoringについての紹介、Heidelberg大学のProf. Martin Zeierによる特別講演などが行われました(CPCF Research Grantとは、ノバルティスファーマ株式会社からの研究費助成であり、1研究あたり100万円助成されます。)また、当部門からは、修士課程2年の加藤真梨奈がCPCF Research Grant 2010を受賞しました。来年の発表に向けて、ますます研究に励む予定です。
(報告者:加藤真梨奈)
2009年7月11日
- 第55回日本薬学会東海支部総会・大会(名古屋)
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「第55回日本薬学会東海支部総会・大会」が愛知学院大学薬学部にて開催されました。
当部門からは、修士課程2年の加藤真梨奈、山田真之亮、吉村智子が口頭発表を行いました。質疑応答の時間には、どの発表にも制限時間を上回る多くの質問が参加者や座長から寄せられ、活発な討論が行われました。来年2月に行われる修士論文発表会に向け、今回浮かび上がってきた課題について更なる検討を加えていきたいと思いました。
(報告者:山田真之亮)
【口頭発表】
加藤真梨奈
「リンパ球を用いた免疫抑制薬のPD解析方法の確立」
山田真之亮
「精神疾患発症脆弱性因子の網羅的解析による病態解明のためのアプローチ」
吉村智子
「ヒト脂肪細胞におけるアディポネクチン発現に及ぼすグリメピリドの作用」
2009年3月26~28日
- 日本薬学会第129年会(京都)
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「日本薬学会第129年会」が、国立京都国際会館グランドプリンス京都およびメルパルクKYOTOにて「創と療の伝統と革新」をテーマに開催されました。
本年会には、化学系薬学、生物系薬学、物理系薬学、環境・衛生系薬学、医療薬学等の研究者が全国から参加していました。当部門からは、修士課程2年生の岸 里奈先輩と学部4年生の小谷 悠が生物系薬学の分野でそれぞれポスター発表を行いました。両発表において、参加者との活発な質疑応答や意見交換が行われ、研究における課題を認識し、野田幸裕教授の助言の元、今後の方針を検討するよい機会となりました。
(報告者:小谷 悠)
【ポスター発表】
岸 里奈(3月28日)
「日本人健常者における5-HT3受容体遺伝子多型の頻度解析:抗がん剤誘発性悪心・嘔吐への臨床応用」
小谷 悠(3月28日)
「気管支喘息•咳喘息患者におけるモンテルカストナトリウムの有効性に関する遺伝子解析」
2009年3月16~18日
- 第82回日本薬理学会年会(横浜)
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第82回日本薬理学会年会」が、パシフィコ横浜にて「病態生理に基づく薬理学」をテーマに開催されました。
当部門からは、修士課程2年の水野智博先輩、脇由香里先輩、1年の山田真之亮、学部4年生の新美友世が参加しました。水野智博先輩が口頭発表を行い、参加者から寄せられた多数の質問に対して的確に答えていました。また、脇由香里先輩、山田真之亮、新美友世がポスター発表を行いました。討論発表の時間には、どの発表に対してもたくさんの参加者が集まり、活発な議論が行われ大変有意義なものでした。
(報告者:山田真之亮)
【口頭発表】
水野智博(3月16日)
「正常腹腔内における膜補体制御因子の役割」
【ポスター発表】
脇由香里(3月16日)
「グルタミン酸トランスポーターGLASTの学習・記憶および情動における役割」
山田真之亮(3月17日)
「日本人の統合失調症患者と健常者におけるPTPRZ1遺伝子多型の関連解析」
新美友世(3月17日)
「排液中TGF-βの腹膜機能マーカーとしての検討」