活動報告
- 研究活動
-
基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。
2021年7月4日
- 20th Asian Conference on Clinical Pharmacy(シンガポール)
-
「20th Asian Conference on Clinical Pharmacy」が、Singaporeにて「Pharmacy Beyond 2020 – Changing Landscapes, Improving Lives」をテーマに開催されました。
当室からは、野田幸裕がe-posterにて発表を行いました。外来患者に対する病院と薬局での吸入指導の相違や双方の連携について、コロナ禍での吸入指導の工夫などの質問があり、海外の教育・研究者から非常に興味を持って頂きました。吸入指導を通じて患者のアドヒアランス向上と症状緩和に寄与することを目的し、コロナ禍でも吸入指導をする意義や、地域連携の重要性について意見交換ができました。
多国の大学教員や病院・薬局の薬剤師との交流も深めることができ、アジアの臨床薬学の発展に向けて、一致団結した学会でした。
(報告者:野田幸裕)
【ポスター発表】
野田幸裕(7月4日)
「Effects of a pharmacist-led inhalation therapy support for symptoms and lung function in outpatients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD)」
2021年7月3日
- 第67回日本薬学会東海支部総会・大会(名古屋)
-
「第67回日本薬学会東海支部総会・大会」が名古屋市立大学薬学部にて開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、完全オンラインにて実施されました。
当室からは学部6年の鈴木千晴が「幼若期社会的敗北ストレスを単回負荷したマウスにおける社会性行動障害に対するメマンチンの作用」と題して口頭発表を行いました。発表後の質疑とコメントから、ノルエピネフリン経路の賦活化が前頭前皮質に及ぼす影響について、アドレナリンβ3受容体アゴニストがNMDA受容体機能を高め、認識機能の向上や抗不安、抗うつ薬様作用に関与することを学ぶことができました。
発表日より1週間はオンデマンドにてすべての一般演題の発表動画が視聴できたこと、質疑応答もリアルタイムで公開されていたことから、オンライン開催のメリットが活かされており、見聞を高めるよい機会となりました。本会で得られた知見を今後の研究活動につなげていけるよう、引き続き精進して参ります。
(報告者:鈴木千晴)【口頭発表】
鈴木千晴
「幼若期社会的敗北ストレスを単回負荷したマウスにおける社会性行動障害に対するメマ
ンチンの作用」
2021年6月26日
- 第139回日本薬理学会近畿部会(名古屋)
-
「第139回日本薬理学会近畿部会」は愛知県産業労働センター ウインクあいちで開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、オンラインでの開催となりました。本学会では、薬理学、薬物治療学、臨床薬学の大学、企業、あるいは医療関係の研究者が参加していました。
当室からは、野田幸裕教授が一般演題(口頭)の「中枢神経、末梢神経、骨・関節・歯科、個体」の座長を務められました。一般演題では博士課程1年の吉田樹生先輩、学部6年の高橋礼貴が口頭発表を行いました。幼若期社会的敗北ストレス単回負荷マウスの社会性行動障害におけるGluN2A-ERK1/2シグナル経路の関与に関する発表では、NMDA受容体拮抗薬の記憶への影響に関する質疑、プロトカドヘリン15遺伝子欠失がマウスの行動および脳内アミノ酸神経に与える影響に関する発表では、プロトカドヘリン15の局在や行動変容に対する薬理学的影響に関する質疑を頂くことができました。
本学会で発表することで、結果を多角的に考察することの重要性を学ぶことができました。今回、経験したことを今後の研究の糧にしていきたいと思います。
(報告者:高橋礼貴)
【座長】
野田幸裕
一般演題(口頭):「中枢神経、末梢神経、骨・関節・歯科、個体」
【一般演題(口頭)】
吉田樹生
「幼若期社会的敗北ストレス単回負荷マウスの社会性行動障害におけるGluN2A-ERK1/2シグナル経路の関与」
高橋礼貴
「プロトカドヘリン15(PCDH15)遺伝子欠失がマウスの行動および脳内アミノ酸神経に与える影響」
2021年5月29~30日(WEB開催での会期:5月29日~6月6日)
- 第37回日本TDM学会・学術大会
-
「第37回日本TDM学会・学術大会」は名城大学薬学部にて「患者を守るTDMの未来を求めて」をテーマに2020年に開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を考慮し、1年の延期で準備が進められていました。しかし、2021年においても感染症の拡大を鑑み、WEB開催となりました。
本学会では、TDM(Therapeutic Drug Monitoring)に関する学理とその応用についての研究発表、会員の知識・技術の交換、および内外の関連学協会等との連携協力を行い、TDMの進歩や普及を図りながら、科学技術の発展と医療・社会に貢献することを目的として活動しています。
当室からは野田幸裕教授が教育講演11「精神疾患患者への投与設計:向精神薬の適正使用」、研究員の肥田裕丈先生が症例カンファランス18「私にもできる向精神薬の投与設計」と題して発表を行いました。いずれの発表も精神疾患患者への薬物治療の最適化に向けた投与設計の実践において、薬剤師の視点からどのように薬物治療に関わるのかを分かりやすく学ぶことができました。
ハンズオンセミナー「実際に症例検討をやってみよう」では、「精神病症例対応をWS形式で検討」をテーマに肥田裕丈先生がオーガナイザー、吉見 陽助教がコメンテーター、野田幸裕教授と研究員の堀田彰悟先生がファシリテーターを務められました。博士課程4年の内田美月、博士課程2年の中村真理子、および博士課程1年の吉田樹生は、参加登録の薬剤師とともにセミナーに参加しました。グループワークでは症例の問題点や薬剤変更時の注意点、減量計画などをディスカッションし、症例を通して投与設計の考え方を学ぶことができました。
WHOが新型コロナウイルス感染症のパンデミック宣言を示してから1年以上が経過し、WEB開催の学会にも慣れ始めました。WEB形式でも多くの方と意見を交わすことができ、とても有意義な時間となりました。今後も最適な医療提供のためにTDMに関する最新情報を集積し、医療と社会に貢献できるように努めていきたいと思います。
(報告者:内田美月)
【教育講演】
野田幸裕
教育講演11「精神疾患患者への投与設計:向精神薬の適正使用」
【症例カンファランス】
肥田裕丈
症例カンファランス18「私にもできる向精神薬の投与設計」
【ハンズオンセミナ―】
肥田裕丈(オーガナイザー)、野田幸裕、堀田彰悟(ファシリテーター)、吉見 陽(コメンテーター)、内田美月、中村真理子、吉田樹生(参加者)(5月30日)
ハンズオンセミナー④「精神病症例対応をWS形式で検討」
2021年3月26日~29日
- 日本薬学会第141年会(広島)
-
「日本薬学会第141年会」が、広島国際会議場を主会場として「革新的創薬と持続的医療の融和〜Harmonization of Innovative Drug Development and Sustainable Health Care from HIROSHIMA to the WORLD〜」をテーマに、オンサイトとオンラインの併用によるハイブリッド形式で開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大のリスクにより、完全オンライン開催へと変更となりました。
当室からは、野田幸裕教授が一般演題(口頭)の「その他:薬学教育・その他」の座長を務められました。一般演題では博士課程1年の中村真理子が「精神疾患に対する薬学実務実習生のスティグマに影響する因子の調査」と題して口頭発表を行いました。本調査の結果において、最もスティグマに影響を与える要因について質問を受けました。精神疾患に対する薬学生のスティグマの低減には、「きれいな」、「難しい」および「こわくない」などといった性格に関するイメージや社会的距離が影響します。今後の取組みとして、これらの要因に焦点をおいたプログラムの導入を検討していきたいと思います。
完全オンライン開催とはなったものの、特別講演やシンポジウムも予定通り実施され幅広い分野の講演を拝聴することができました。中でも、シンポジウムS21「第5回病院薬剤師が実践するリバーストランスレーショナルリサーチの最前線~臨床情報を突破口とした創薬・育薬研究~」では病院薬剤師としての激務の中、研究に挑まれる先生方は自分の目指すファーマシスト・サイエンティストそのもので大変感銘を受けました。自分もその一員となれるように今後の研究・臨床活動をより一層精進していきます。
(報告者:中村真理子)
【座長】
野田幸裕(3月29日)
一般演題(口頭):「その他:薬学教育・その他」
【一般演題(口頭)】
中村真理子(3月29日)
「精神疾患に対する薬学実務実習生のスティグマに影響する因子の調査」
2021年3月8~10日
- 第94回日本薬理学会年会
-
「第94回日本薬理学会年会」が、札幌コンベンションセンターにて「ワクワクする薬理学の未来」をテーマに、現地とWEBのハイブリッド形式で開催されました。
当室からは、野田幸裕教授が一般演題(口頭)の「学習・記憶・認知(4)・精神・行動(3)」において、座長を務められました。一般演題では博士課程3年の内田美月先輩、学部5年の細井香七がポスター発表を行いました。認知行動における神経発達期のグリア型グルタミン酸トランスポーターの役割に関する発表では、神経発達期のグリア型グルタミン酸トランスポーターの異常による神経細胞の形態変化におけるアポトーシスの関与についてなど、多数の質疑に加え、貴重なご意見を頂くことができました。ストレス負荷マウスにおける海馬α7ニコチン性アセチルコリン受容体を介する細胞内情報伝達系や神経細胞の萎縮に関連した社会的認知の障害に関する発表では、α7ニコチン性アセチルコリン受容体の発現局在に関する質疑や海馬の神経新生を検討する上でのご助言を頂くことができました。
シンポジウムや一般演題を通して、薬理学を専門とする研究者の方々の発表を拝聴することができ、本学会で得た知識や考え方、視点を今後の研究活動に活かしていきたいと思いました。
(報告者:細井香七)
【座長】
野田幸裕(3月10日)
一般演題(口頭):「学習・記憶・認知(4)・精神・行動(3)」
【一般演題(ポスター)】
内田美月(3月9日)
「Indispensability of glial glutamate transporters during a neurodevelopmental period to cognitive behaviors and brain development」
細井香七(3月9日)
「Social cognitive improvement via activation of the hippocampal α7 nicotinic acetylcholine receptor in stressed mice」
2021年3月7日
- 第30回神経行動薬理若手研究者の集い
-
「第30回神経行動薬理若手研究者の集い」が、北海道大学薬学部にて「こころと精神疾患の理解を目指して」をテーマに、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、オンラインでの開催となりました。
本会は、若手研究者の育成をすることを目的に、神経薬理学の先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし、臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質やその生理機構から解明し、創薬に役立つ研究の討論の場として提供しています。
当室からは、学部5年の細井香七が一般演題にて、ストレス負荷マウスの社会的認知における海馬α7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与について口頭発表を行いました。発表後には、ストレス負荷マウスの運動量が行動試験に及ぼす影響についてご質問を頂くことができました。
特別講演では「ストレスの理解と克服を目指して」を拝聴しました。長期的なストレスによる抑うつ様行動にミクログリアを起点とした脳内炎症がどのように関与しているのか、生物学的基盤から学ぶことができました。
本会を通して、神経・精神疾患の機序の解明には、行動薬理学を含めた様々な手法を融合したアプローチが実施されており、精神疾患の病態解明と治療薬の開発における融合研究の重要性について学ぶことができ、貴重な経験となりました。本会で得たことを今後の研究活動に活かし、より努力していきたいと思います。
(報告者:細井香七)
【口頭発表】
細井香七
「ストレス負荷マウスの社会的認知における海馬α7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与」
2021年2月12日
- 第44回 岐阜県精神科病院協会 薬剤師会研修会
-
「第44回 岐阜県精神科病院協会 薬剤師会研修会」がライブ配信にて開催されました。本研修会は、チーム医療のなかで精神領域における薬剤師の役割を考える、県内外の精神科専門薬剤師、精神科薬物療法認定薬剤師の業務ならびに実情を知り学ぶ、薬剤師の日常業務から臨床研究へと繋がる発想を学ぶことを目的に行われました。
当室からは野田幸裕が、特別講演「統合失調症の薬物治療:社会復帰に向けて」と題して、統合失調症の病態やその仮説、治療目標と治療の現状・課題について講演を行いました。また、実験動物を用いた基礎的な生命科学研究において得られた成果や薬効評価の結果が臨床へ繋がるトランスレーショナル非臨床研究の重要性について紹介しました。講演後には、治療薬の剤型変更を患者やその家族に説明するコツなどに関する質問がありました。患者に「薬を飲ませる」のではなく、「薬を安心して飲める」ようにするための薬物療法に役立ててもらえればと思います。Web開催ではありましたが、多数の薬剤師の先生方が視聴されていました。
(報告者:野田幸裕)
【特別講演】
野田幸裕(2月12日)
「統合失調症の薬物治療:社会復帰に向けて」
2020年11日12日
- 南房総臨床薬学オンラインセミナー
-
昨今、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの講演会が中止もしくは延期となっていますが、「南房総臨床薬学セミナー」は双方向性のオンライン講演として開催されました。本セミナーは、千葉県病院薬剤師会の薬剤師や薬学部の先生方が対象となっています。
当室の野田幸裕が「医療連携の果たす役割〜薬剤師の観点から:薬剤師外来 (喘息 ・COPD 吸入療法外来)を通した医療連携」と題して、気管支喘息やCOPDの患者への吸入指導について講演を行いました。座長の舟越亮寛先生(亀田総合病院薬剤部部長)や参加した先生方と吸入指導の連携の在り方や難しさ、地域医療連携について意見交換をすることができました。今後、県の垣根を超えた吸入指導に関する最新の情報を交換しながら、地域連携システムを構築していきたいと思いました。(報告者:野田幸裕)
【招待講演】
野田幸裕
「医療連携の果たす役割〜薬剤師の観点から:薬剤師外来 (喘息 ・COPD 吸入療法外来)を通した医療連携」
2020年11日8日
- ロナセンテープSpeaker’s Meeting 2020
-
「ロナセンテープSpeaker’s Meeting 2020」は、新型コロナウイルス感染症のリスクを最小化するため、Webシステムを介した双方向通信の形式で開催されました。
本会のSession 1では、ロナセンテープの基礎的・臨床的な情報をより深く理解してもらうために、3名の先生方から講演(①急性期統合失調症に対するロナセンテープの治療学的位置付け:系統的レビューの結果より、②ロナセンテープ国内第3相長期投与試験、③統合失調症治療におけるロナセンテープの可能性)がありました。Session 2では、ロナセンテープを適切に使用するために、「統合失調症の薬物治療における薬剤師の役割:新たな投与経路“経皮吸収型抗精神病薬”を使いこなす」をテーマとして、20名の薬剤師の先生方と相互ディスカッションが行われました。
当室からは野田幸裕が、Session 2ディスカッションのファシリテーターを務めました。「ロナセンテープが統合失調症治療にもたらした変化」「ロナセンテープの処方提案、治療導入、服薬指導におけるコツ」について、対象となる症例、副作用への対策等の意見交換と情報共有を行いました。本剤の有効性を最大限に発揮するためには薬剤師の担う役割が重要であり、今後も最新の知見、スキルについて集積し、共有することが必要であると思いました。(報告者:野田幸裕)
【ファシリテーター】
野田幸裕
Session 2ディスカッション:「統合失調症の薬物治療における薬剤師の役割:新たな投与経路“経皮吸収型抗精神病薬”を使いこなす」
2020年10月3日および18日
- The New Approach to Schizophrenia from TokyoおよびThe New Approach to Schizophrenia from Osaka
-
「The New Approach to Schizophrenia from Tokyo」と「The New Approach to Schizophrenia from Osaka」が開催され、それぞれ東京と大阪からLIVE発信されました。
2019年9月10日に世界初の経皮吸収型抗精神病薬として、ブロナンセリンのテープ剤が本邦で使用可能となりました。本会では、ブロナンセリンの薬理学的特徴を振り返るとともに、発売から1年で得られたテープ剤としての最新の知見やその有用性について、統合失調症のエキスパートによる講演とパネルディスカッションにて議論されました。
当室からは野田幸裕が、Session1「Dopamine Serotonin Antagonist(DSA)の可能性 -ブロナンセリンの軌跡:非臨床試験のフルレビュー-」と題して講演を行いました。ブロナンセリンの開発の軌跡から、今日までに報告されている非臨床試験での有効性についてフルレビューし、今後の臨床における統合失調症をはじめとする精神疾患や精神症状に対するDSAの可能性について概説しました。講演後には、錐体外路系副作用とドパミンD3受容体、統合失調症のドパミン仮説とブロナンセリンに関する質問がありました。非臨床試験から臨床での貼付剤としてのブロナンセリンの理解を深め、今後の新しい薬物治療に役立つ内容でした。Web開催ではありましたが、いずれのLIVE発信においても1,000名以上の先生方が視聴されていました。
(報告者:野田幸裕)
【Session1:招待講演】
野田幸裕(10月3日および18日)
「Dopamine Serotonin Antagonist(DSA)の可能性 -ブロナンセリンの軌跡:非臨床試験のフルレビュー-」
2020年9月20日~9月22日(WEB開催での会期:10月24日~11月1日)
- 第30回日本医療薬学会年会
-
「第30回日本医療薬学会年会」が、名古屋国際会議場・ANAクラウンプラザホテルグランコート名古屋にて「患者と医療を支える薬剤師力を磨く」をテーマに開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を懸念して変更となりました。
超高齢社会において疾病構造が大きく変化する一方で、医学薬学の進歩に伴い、先端医療が次々と日常診療の中に組み込まれ、治療法は多様化・高度化しています。本年会は、これらの変化に対応するための薬剤師力を「診療」「教育」「研究」「社会貢献」の4つの観点から議論し、令和の時代に求められる薬剤師力について理解を深めることを目的としています。
当室からは、野田幸裕教授がシンポジウム43「薬学教育における薬学共用試験OSCEの現状と今後の課題」においてオーガナイザー・座長、シンポジウム56「統合失調症の社会復帰に向けた薬物療法の構築のために」においてはオーガナイザー・座長に加えシンポジストを務められました。シンポジウム56では吉見 陽助教もシンポジストとして発表しました。
一般演題では野田幸裕教授、博士課程1年の中村真理子先輩、学部6年の長谷川真由がポスター発表を行いました。吸入操作の再指導を必要とする患者の要因の探索についての発表では、再指導までの期間や薬剤師外来と薬局における吸入指導方法統一に向けた取り組みについて質問を頂き、薬薬連携を通じた吸入療法支援について再考する良い機会となりました。
本大会を通して、大学の講義では知り得ない発展した臨床疑問やそれに対する薬剤師のマネジメントについて、多方面から学ぶことができました。この経験を糧として、より一層勉学に励み、患者と医療を支える専門性を持った薬剤師を目指していきたいです。
(報告者:長谷川真由)
【オーガナイザー・座長】
野田幸裕
シンポジウム43:「薬学教育における薬学共用試験OSCEの現状と今後の課題」
シンポジウム56:「統合失調症の社会復帰に向けた薬物療法の構築のために」
【シンポジウム56】
野田幸裕
「統合失調症の社会復帰に向けた薬物療法の概要」
吉見 陽
「統合失調症の病態解明と診断技術開発」
【一般演題(ポスター)】
野田幸裕
「名古屋大学医学部附属病院精神科外来患者における抗うつ薬や抗不安薬の処方状況に関する調査」
中村真理子
「地域コミュニティ啓発活動としてのくすりの適正使用に関する『くすり教室』の有用性」
長谷川真由
「吸入操作の再指導を必要とする患者の要因の探索」
2020年9月12日~13日
- 第5回日本薬学教育学会大会
-
「第5回日本薬学教育学会大会」が、帝京大学板橋キャンパスにて「未来を変える薬学教育の力 -医療の絆が新たなチャレンジを実現する-」をテーマに開催される予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行状況から、Web上で開催されることとなりました。薬学教育に関わる参加者との交流や、薬学教育・研究についての討議を行う貴重な情報交換の機会であったため、非常に残念でした。一方で、薬学教育や薬剤師の生涯教育においてもWeb上での情報発信、情報共有やICT教育の重要性が高まっている中、Webオンライン教育の在り方を考える良い機会となりました。
当室からは野田幸裕が一般講演のe-ポスター発表を行いました。2019年度の薬学共用試験OSCEの結果概要、新型コロナウイルス感染症拡大に伴って2020年度に限り従来の6課題を3課題にした経緯、OSCE実施時の感染対策について紹介しました。
また、野田幸裕はシンポジウム11の医療系教育学会連携シンポジウム「共有し拡げよう!チーム医療教育の連携の輪」のオーガナイザー・座長を務めました。同時に「薬学教育の立場から」として、薬学教育における多職種連携教育(IPE)について概説しました。各教育学会(日本看護学教育学会、日本歯科医学教育学会、日本医学教育学会、日本保健医療福祉連携教育学会)の先生方からの発表後には、情報共有・交換として総合討論が行われました。多職種が連携するチーム医療教育のモデルの提示、カリキュラム作成の支援には、医療系の教育学会が横断的に討議し、協力する体制やプラットフォームの構築が望まれます。そのためには、将来の医療系共通のチーム医療教育カリキュラム作成などの教育学会の横の連携・協働していく必要があると思いました。
(報告者:野田幸裕)
【一般講演:(e-ポスター):臨床準備教育】
野田幸裕(9月12日~13日)
「2019年薬学共用試験OSCEの結果解析と2020年OSCE実施に向けた感染対策」
【オーガナイザー・座長】
野田幸裕(9月13日)
シンポジウム11:医療系教育学会連携シンポジウム「共有し拡げよう!チーム医療教育の連携の輪」
【シンポジウム11】
野田幸裕(9月13日)
「共有し拡げよう!チーム医療教育の連携の輪 -薬学教育の立場から-」
2020年8月21日~23日
- 第50回日本神経精神薬理学会年会/第42回日本生物学的精神医学会年会/第4回日本精神薬学会総会・学術集会 合同年会(仙台)
-
「第50回日本神経精神薬理学会年会/第42回日本生物学的精神医学会年会/第4回日本精神薬学会総会・学術集会 合同年会」が仙台国際センターにて「レジリエントな心をつくるDeveloping Resilient Mind」をテーマに3学会合同で開催される予定でした。しかし、今般の新型コロナウイルス感染症の拡大の影響のため、現地開催でなく、Web開催となりました。本合同年会は、「脳と心の科学の探求と薬学への応用」という3学会の共通目標に向かって協力しながら、精神疾患の病態解明と新たな治療薬の開発を目指すこと、脳と心のメカニズムとそれに対する治療薬に関する研究・臨床・教育の最前線に臨むこと、2011年に起きた東日本大震災からの復興、さらには臨床と基礎の協働という、様々な意味における「連携」への期待が込められています。
本合同年会において、野田幸裕教授がシンポジウム14のオーガナイザー・座長とシンポジスト、および第1回抗精神病薬に関する減薬・減量のオンラインワークショップの企画/運営を務められました。これまでは、抗精神病薬に関する減薬・減量のガイドラインを作成するため、減薬・減量の経験を有する薬剤師を対象としてワークショップを3回開催してきました。本合同年会ではWeb開催に合わせて少人数参加型の抗精神病薬に関する減薬・減量のオンラインワークショップとして開催されました。小さなグループに参加者を分けたグループワークでは、症例について減薬・減量の計画を立てるため、意見を出し合いながら討論が行われていました。一方、博士課程3年の内田美月、学部6年の佐治凪帆と吉田樹生がポスター発表を行いました。ポスター発表では閲覧した視聴者からコメントを頂き、後日フィードバックするため活発な討論とはなりませんでしたが、自身の研究を見つめ直す良い機会となりました。
新型コロナウイルス感染症により、研究活動が制限される中で開催された本合同年会では、最先端の研究成果を拝見・拝聴することで知識を深めることができ、今後の研究における糧となりました。新型コロナウイルス感染症の収束を願いながら、より一層研究に励みたいと思います。なお、本学会において、学部6年の佐治凪帆が2020年度日本精神薬学賞を、学部6年の吉田樹生が第4回日本精神薬学会総会・学術集会優秀発表賞を受賞しました。
(報告者:内田美月)
【ワークショップ】
野田幸裕(タスク/運営)、吉見 陽(タスク/運営)、内田美月(タイムキーパー)、中村真理子(タイムキーパー)、吉田樹生(補助)、佐治凪帆(補助)(8月23日)
「第1回抗精神病薬に関する減薬・減量のオンラインワークショップ」
【シンポジウム】
野田幸裕(8月21日~23日)オーガナイザー・座長/シンポジスト(シンポジウム14)
シンポジウム14(座長):「神経発達障害による精神疾患の発症・病態に関わる因子」
シンポジウム14(シンポジスト):「新生児期プロスタグランジンE2(PGE2)曝露による発達障害モデルマウスにおけるPGE2の役割」
【ポスター発表】
内田美月(8月21日~23日)
「ストレス負荷マウスにおける社会性行動障害に対するニコチンの単回と連続投与の作用」
佐治凪帆(8月21日~23日)
「病院実務実習における精神疾患に対する薬学生の意識調査」
吉田樹生(8月21日~23日)
「グルタミン酸作動性神経伝達および神経形態に対する幼若期社会的敗北ストレス負荷の影響」
2020年3月25~28日
- 日本薬学会第140年会(京都)
-
「日本薬学会第140年会」が、国立京都国際会館にて「『創』と『療』の伝承と革新 そして新たな時代の幕開け」をテーマに開催される予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大の兆しのため、中止となりました。薬学の幅広い分野からの参加者との交流と、薬学の教育・研究についての討議を行う貴重な情報交換の機会でありましたが、非常に残念でした。
当室からは野田幸裕教授が一般演題の口頭発表の座長を拝命され、学部6年の中村真理子は一般演題のポスター発表として「口腔内慢性疼痛患者における血中ユビキチン化セロトニントランスポーターの発現変化」、および学部5年の長谷川真由は一般演題の口頭発表として「薬剤師外来において吸入操作の再確認に係る要因の探索:再確認基準の構築を目指して」と題して演題登録していました。
プログラム集の発行、Web要旨の公開をもって本年会は成立したものとされ、Web要旨は1年以上公開される予定となっています。これらから最新の薬学情報を収集し、今後の研究・臨床活動に活かしていきたいと思います。
(報告者:中村真理子)
【座長】
野田幸裕(3月27日)医療系薬学:薬物治療(基礎)
【一般学演題(ポスター)】
中村真理子(3月27日)
口腔内慢性疼痛患者における血中ユビキチン化セロトニントランスポーターの発現変化
【一般学演題(口頭)】
長谷川真由(3月28日)
薬剤師外来において吸入操作の再確認に係る要因の探索:再確認基準の構築を目指して
2020年3月16~18日
- 第93回日本薬理学会年会(横浜)
-
「第93回日本薬理学会年会」が、パシフィコ横浜にて「薬理学を一つの舞台に」をテーマに開催される予定でしたが、今般の新型コロナウイルス感染症が拡大の兆しのため、中止となりました。様々な学問領域の研究者同士の交流と、それに触発される発想の転換を得る機会でありましたが、非常に残念でした。
当室からは研究員の肥田裕丈先生が一般演題として「精神疾患の環境的要因におけるプロスタグランジンE2の役割」と題してポスター発表に演題登録していました。
年会のプログラム集はPDFとして公表され、J-StageのWEB出版として英文抄録がWEB上に掲載される予定となっています。これらの情報から新たな研究奨励に活かしていきたいと思います。
(報告者:野田幸裕)
【一般演題(ポスター)】
肥田裕丈(3月17日)
精神疾患の環境的要因におけるプロスタグランジンE2の役割
2019年11月10日
- 日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2019(名古屋)
-
「日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部 合同学術大会2019」が、名古屋市立大学大学院薬学研究科・薬学部(田辺キャンパス)にて「新時代の薬学・薬剤師像を考える」をテーマに開催されました。平成の時代には、6年制薬学教育が導入され大きな改革がありました。教育年限の延長と実務実習の充実から薬剤師へ求められる臨床能力は拡大した一方で、教育現場に求められる資質・負担は拡大しました。令和へと時代が移り変わり、この改革を臨床・教育現場に関わる薬剤師・教員が共同で再評価することで、新時代で活躍する薬学・薬剤師像を考えることができ、各会場で活発な討論が行われておりました。
当室からは、学部6年の武藤利奈が口頭発表を行いました。新生仔期マウスにおけるプロスタグランジンE2投与による成体期の高次機能に与える影響とその因子の探索についての発表では、新生仔期マウスへのプロスタグランジンE2の投与量の設定方法や、若年期と成体期での生化学的な変化の相違について質問を頂き、臨床的観点から研究を見つめ直す良い機会となりました。
特別公演では「精神・神経疾患の治療薬は脳内でどのように働いているか?」を拝聴しました。統合失調症やアルツハイマー型認知症を始めとした精神神経疾患の病態生理や治療薬の作用部位、作用機構は未だ十分に解明されておらず、新規治療薬の開発が困難になっています。本講演では、細胞内シグナルの網羅的・系統的解析を用いて、マウスの情動行動におけるドパミン神経細胞内のシグナル伝達を介した神経可塑性の調節機構、ドパミン神経系へのグルタミン酸やアセチルコリンの修飾作用など、大変興味深い最新の知見を得ることができました。本学会を通して、改めて基礎研究が疾患の病態解明や創薬にとって重要であることを実感することができました。本学会で学んだことを活かし基礎と臨床、両観点から適切な薬物療法を提案できる薬剤師になれるよう、より一層勉学に励みたいと思います。
(報告者:武藤利奈)
【一般講演:(口頭)生物系】
武藤利奈
「新生仔期マウスにおけるプロスタグランジンE2投与による成体期の高次機能に与える影響とその因子の探索」
2019年11月2~4日
- 第29回日本医療薬学会年会(福岡)
-
「第29回日本医療薬学会年会」が、福岡国際会議場・マリンメッセ福岡・福岡サンパレス・ホテル日航福岡にて、「新しい時代を担う医療薬学のこれから~薬学の英知の結集~」をメインテーマとして開催されました。
近年、次世代シークエンサーや分子標的薬の開発に伴うがんゲノム医療の推進、人工知能や情報通信技術を活用した業務支援システムの開発など、複雑化・高度化していく医療の中で薬剤師の役割が求められています。本年会では、新たな医療時代に適応し、最先端の医療や研究で活躍されている国内外の医療薬学関係者、1万人以上が一同に会し、最新の知見の紹介に加え、いかに新しい時代の医療薬学を担っていくのか活発にディスカッションが行われていました。
当室からは、野田幸裕が一般演題のポスターセッションにて発表を行いました。地域医療に関わる多くの薬剤師から、吸入薬の再確認の頻度や期間、薬局からのフィードバック方法などの質疑や地域薬局と情報連携に関するコメントなどについて意見交換を行い、大変盛況でした。こうした意見交換を通じて、当室の薬剤師外来と地域医療の在り方を見直す良い機会となりました。
なお、本学会において研究員の鳥居 綾先生が、2019年度 Postdoctoral Awardを受賞しました。この受賞は、学位論文などに基づき、医療薬学分野に関する学業活動に取り組んだ研究業績(医療薬学領域の研究など)について、今後の展開性や将来性が評価された結果です。
(報告者:野田幸裕)
【一般演題(ポスター)】
野田幸裕(11月3日)
「薬剤師外来における吸入療法支援の有用性と評価方法・連携ツールの作成」
【受賞講演】
後藤 綾(11月4日)
「抗精神病薬による血液毒性の発現機序に関する研究」
2019年10月23日
- 第1回つるまい薬薬薬連携研修会 ~吸入療法を中心に~(名古屋)
-
「第1回つるまい薬薬薬連携研修会」が名古屋大学医学部附属病院 鶴友会館にて開催されました。
講演1では名古屋大学医学部附属病院 呼吸器内科の若原恵子先生が「喘息治療Update/Q&A」と題して、講演2では当室の野田幸裕が「医療連携 薬剤師外来:吸入指導 Update」と題して、講演を行いました。本研修会には地域薬局の薬剤師の方を中心に、多数の参加がありました。各講演後には、薬局薬剤師の方から、日常の業務における吸入療法に関する疑問や名古屋大学医学部附属病院での薬剤師吸入外来の運用などについての質疑があり、活発な意見交換が行われました。本研修会では、医療連携の重要性が再確認でき、それを深める機会となりました。
今後の薬剤師外来(喘息・COPD吸入療法外来)の運用をより充実できるようにしていきたいと思います。
(報告者:野田幸裕)
【講演2】
野田幸裕
「医療連携 薬剤師外来:吸入指導 Update」
2019年10月11~13日
- 第6回アジア神経精神薬理学会(AsCNP2019)/第49回日本神経精神薬理学会年会(JSNP2019)/第29回日本臨床精神神経薬理学会年会(JSCNP2019)(福岡)
-
「第6回アジア神経精神薬理学会(AsCNP2019)/第49回日本神経精神薬理学会年会(JSNP2019)/第29回日本臨床精神神経薬理学会年会(JSCNP2019)」が福岡国際会議場・福岡サンパレスホテル&ホールにて3学会合同で開催されました。
本学会は、中枢神経障害の治療薬の効果の根底にあるメカニズムを解明し、神経精神薬理学においてアジアの次世代に発展させることを目的に開催されました。日本を含むアジアの研究者1750人以上が一同に会し、最新の知見の紹介に加え活発なディスカッションが行われていました。
当室からは、野田幸裕教授がAsCNPシンポジウムのシンポジストとして、吉見 陽助教、博士課程3年の伊藤貴博先輩、博士課程2年の内田美月先輩、および学部5年の吉田樹生がAsCNPポスターセッションにて発表を行いました。いずれの発表でも国内外の神経精神薬理学者から多数の質疑があり、大変盛況でした。
シンポジウムや特別講演、一般講演では、国内外の研究チームによる最先端の技術を駆使した研究内容や企業研究者の製品開発への道のりなど非常に興味深い発表を拝聴しました。国際交流やアカデミアと企業研究者の交流により神経精神疾患の病態解明や診断、治療法の確立、あるいは創薬のサイクルが加速することと思います。今回初めて国際学会に参加し、言葉の壁を感じましたが、多数の質疑やアドバイスから自分の研究内容を見直す良い機会となりました。今回得られた経験を忘れず、今後もより一層精進していきたいと思います。
なお、本学会において、野田幸裕教授がExcellent Presentation Award for AsCNP2019:Principle Investigatorを、吉見 陽助教、博士課程2年内田美月先輩がJSNP Excellent Presentation Award for AsCNPを受賞しました。
(報告者:吉田樹生)
【シンポジウム】
野田幸裕(10月12日)シンポジスト(シンポジウム21)
シンポジウム21:「Involvement of glial dysregulation of glutamatergic neurotransmission in development of behavioral abnormalities」
【一般演題(ポスター)】
吉見 陽(10月11日)
「Transcriptome analysis of major depressive patients and stress model mice showing depressive-like behaviors」
伊藤貴博(10月11日)
「Dysfunction of protein kinase C-beta 1 (PKCβ1) - serotonin transporter (SERT) systems is involved in depression-like behaviors in stressed mice」
内田美月(10月11日)
「Functional roles of glutamate transporter in neurodevelopmental processes」
吉田樹生(10月12日)
「Involvement of glutamate receptors in the impairment of social behaviors induced by social defeat stress exposure as juveniles」











