活動報告

研究活動

基礎・臨床研究で得られた成果は、積極的に国内外の精神神経薬理学、神経科学および医療薬学関連の学会や研究会にて報告し、世界を見据えて広く社会に発信しています。また、招待講演やシンポジウムなどにおいても多数発表を行っています。

2018年9月8~10日

第53回日本アルコール・アディクション医学会学術総会(京都)

「第53回日本アルコール・アディクション医学会学術総会」が、国立京都国際会館にて「依存症研究―生命医科学への展開―」をテーマに開催されました。

本学会は、飲酒、喫煙、および薬物依存について最新の研究成果を多彩な視点から討論し、社会に広く情報発信する役割を担っています。当室からは、学部6年の添田光輝が一般演題にて口頭発表を行いました。統合失調症様モデルマウスにおける精神行動に与えるニコチン連続投与の影響に関する発表では、前頭前皮質や側坐核におけるニコチン性アセチルコリン受容体の発現機序に関する質問や、ニコチン性アセチルコリン受容体α5サブユニットとセルフメディケーションの関連についての質問や意見を頂き、新たな知見を得ることができました。本学会では、依存に関する幅広い分野の発表から多くのことを学ぶことができ、大変有意義な機会となりました。

(報告者:添田光輝)

【口頭発表】
添田光輝(9月10日)
「統合失調症様モデルマウスにおける精神行動に与えるニコチン連続投与の影響」

2018年9月1~2日

第3回日本薬学教育学会大会(東京)

第3回日本薬学教育学会大会が、昭和大学旗の台キャンパスにて「教育で“未来”を創る」をテーマに開催されました。

本学会では、薬学教育に携わる会員の情報発信・共有の場を提供し、サイエンスとしての「薬学教育学」の確立、薬学教育に関する研究の発展・充実、そして薬学教育のさらなる向上を目指しています。本大会では教育を通じてどのような“未来”を創造するか、講演・シンポジウム・一般演題・ワークショップを通じて参加者が議論を交わす場となっていました。

当室からは、野田幸裕がシンポジウム2「多職種連携教育」のシンポジストとして、「医療系学部を有さない薬学部における多職種連携教育の実践:他の医療系学部との連携」と題して発表しました。発表後と総合討論では、ファシリテターの役割やIPEを構築するまでに苦労したことなど、多数の質問を頂きました。今後の多職種連携教育に活かして、薬剤師として高い専門性を発揮しながら、目的と情報を他の医療職と共有し、患者の状況に的確に対応した医療を提供できるような薬学生を育成していきたいと思います。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジスト】
野田幸裕(9月1日)
シンポジウム2:多職種連携教育
「医療系学部を有さない薬学部における多職種連携教育の実践:他の医療系学部との連携」

2018年8月23~24日

生体機能と創薬シンポジウム2018(福岡)

「生体機能と創薬シンポジウム2018」が福岡大学病院 福大メディカルホールにて開催されました。本学会は日本薬学会の中で、薬理学系薬学の振興と推進のために、部会員の研究発表、情報交換および国内外の関連学協会との連携を推進し、疾患治療、健康維持、医療の向上に寄与することを目的に創設された学会であります。

当室からは博士課程1年の内田美月がポスター発表を行いました。脳発達期におけるグルタミン酸トランスポーターの機能異常が認知機能に及ぼす影響に関する発表では、GLASTノックアウトマウスにはどのような行動異常が認められるのか、本研究が今後の創薬にどのように貢献すると考えているのかなど、多くのご質問を頂くことができました。特別講演では、病院薬剤師の業務内容の変化と今後求められるチーム医療における薬剤師の在り方について拝聴しました。2010年に厚生労働省から「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」が通知され、2012年の病棟薬剤師業務実施加算により病棟業務に重点を置いた全入院患者への薬学的介入が推進されました。また、臨床研究の実施や学位の取得は、医師などの他職種と論理的に議論する場合や薬学教育に携わる場合、非常に重要であることがより明確になりました。今年度から大学院に進学し、基礎研究をベースに行っておりますが、臨床研究など幅広く様々な知識を習得しつつ、専門性を持った薬剤師になれるよう日々精進したいと思いました。

(報告者:内田美月)

【ポスター発表】
内田美月(8月23日)
「脳発達期におけるグルタミン酸トランスポーターの機能異常が認知機能に及ぼす影響」

2018年7月24日

第33回 平成29年度助成研究発表会(東京)

「平成29年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

精神疾患と喫煙には非常に密接な関係がありますが、喫煙から摂取するニコチンは精神神経機能の促進と抑制という二極性の急性作用を示すことから、精神神経機能に与える作用機序の解明が多数行われています。当室からは、野田幸裕教授が「喫煙と精神機能・行動」のセッションにて平成29年度の研究成果を発表し、同セッションの座長も務められました。発表後には、作成した2種類のストレス疾患モデル動物における既存抗うつ薬への反応性の違いについて質問を頂きました。基礎研究で得られた結果が臨床所見とは必ずしも一致するとは限らないため、モデル動物がどの病状を表現しているのか、また、病態の進行度によって症状が変化するため、臨床と基礎における研究結果の乖離をどのように考察するのか、学ぶことができました。今回の研究発表会に参加によって得た知識を今後の研究に活かしていきたいと思います。

(報告者:内田美月)

【喫煙と精神機能・行動】
野田幸裕 口頭発表(演題番号145)
「気分障害の神経精神機能におけるニコチン関連分子の探索-基礎と臨床研究からのアプローチ-」
野田幸裕 座長(演題番号136~142)

2018年7月1~6日

第91回日本薬理学会年会・第18回国際薬理学・臨床薬理学会議(京都)

「第91回日本薬理学会年会・第18回国際薬理学・臨床薬理学会議」が、国立京都国際会館にて『Pharmacology for the Future -Science, Drug Development and Therapeutics-』をテーマに開催されました。

本学会は、基礎から臨床、薬物開発まで薬理学に関する最新の研究成果の国際的な発表と情報交換の場として、世界中の薬理学研究者との交流を推進するとともに、日本の薬理学の水準と活動を世界に示す場でもあります。

当室からは研究員の肥田裕丈と博士課程1年の内田美月が一般演題のポスター発表を行いました。ストレス負荷マウスにおけるうつ様行動に対するニコチンの作用に関する発表では、着目したニコチン性アセチルコリン受容体サブユニットの機能や発現部位、うつ様行動の緩解に関与する神経系についてなど、国内外の多くの薬理学研究者から質疑・ご意見を頂くことができました。プレナリーレクチャーでは、京都大学の山中伸弥教授による再生医療用iPS細胞ストックプロジェクトにおける現状とiPS細胞の有用性についての講演を拝聴し、難治性疾患患者に革新的な治療法を提供するためのiPS細胞ベースの科学の進歩について学ぶことができました。今回初めて国際学会に参加し、関連分野の海外の研究者と交流を深めることができ、また最先端の科学と知識を学ぶことできました。言葉の壁を感じることもありましたが、とても有意義で刺激を受けた学会であり、これを機により一層勉学に励み、今後も国際的な場で発表出来ればと思います。

(報告者:内田美月)

【ポスター発表】
肥田裕丈(7月4日)
「The perinatal mice administered prostaglandin E2 develop psychobehavioral and neuronal impairments in adults」
内田美月(7月4日)
「Nicotine modulates depression-like behaviors via regulating nAChR/Akt signaling in stressed mice」

2018年6月30日

第27回神経行動薬理若手研究者の集い(岡崎)

「第27回神経行動薬理若手研究者の集い」が、自然科学研究機構 生理学研究所にて「行動を制御する神経機構の解明を目指して」をテーマに開催されました。

本大会は、神経薬理学における先端的な成果と行動薬理学的な手法を結びつけた研究をプロモートし、臨床病態での脳機能異常を脳内伝達物質の動態と相互作用から解明し、生理機構の解明と創薬に役立つ研究の討論の場を提供すること、また若手研究者の育成を目的として行われました。

当室からは、学部6年の桒名諒美と平松愉加が一般演題にて口頭発表を行いました。強制水泳ストレス負荷マウスのうつ様行動におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与に関する発表では、ニコチン性アセチルコリン受容体の発現分布と他の神経系との相互作用、強制水泳試験で認められたストレス負荷マウスのうつ様行動に対するニコチンの効果について、質問や助言を頂きました。一方で、ストレス負荷マウスの社会性行動におけるセロトニントランスポーター制御機構の関与に関する発表では、プロテインキナーゼC活性がシナプス後膜のシグナル伝達分子に与える影響、マウスのうつ様行動評価の妥当性について、質問や貴重な意見を頂きました。神経行動薬理学分野の若手研究者との交流や研究発表から、病態や薬物作用機序を解明するためには、多角的な視点から様々な手法を用いて遂行することが重要であることを学ぶことができ、大変有意義な機会となりました。本大会で学んだことを今後の研究活動の糧にして、さらに努力していきたいと思います。なお、本大会口頭発表において、桒名諒美と平松愉加は優秀発表賞を受賞しました。

(報告者:桒名諒美、平松愉加)

【口頭発表】
桒名諒美
「強制水泳ストレス負荷マウスのうつ様行動におけるα7ニコチン性アセチルコリン受容体の関与」
平松愉加
「ストレス負荷マウスの社会性行動におけるセロトニントランスポーター制御機構の関与」

2018年6月30日

第64回日本薬学会東海支部総会・大会(名古屋)

「第64回日本薬学会東海支部総会・大会」が、金城学院大学 W2棟 W3棟にて開催されました。

当室からは、学部6年の村川依代と髙木修平(衛生学研究室アドバンスト学生)が一般講演にて口頭発表を行いました。治療抵抗性ストレスモデルマウスの脳と血液を用いた網羅的遺伝子発現解析による診断・治療ターゲット分子の探索の発表では、抗うつ薬治療抵抗性ストレスモデルマウスの作製方法や治療抵抗性でないうつ病モデルでの検討について、質問や貴重な意見を頂きました。一方、シスプラチンベースのがん化学療法におけるハイドレーションと有害反応や事象との関連調査の発表では、過去の報告の詳細やどのような患者にショートハイドレーションが選択されるべきなのかについて、質問や助言を頂きました。「地球温暖化と胎児・新生児の二酸化炭素」と題した特別講演では、胎児・新生児によくみられる一過性徐脈や脳室周囲白質軟化症に低炭酸ガス血症が関与していることが考えられており、炭酸ガスの治療薬としての可能性を学びました。本学会では、自分の研究に関わる発表を聴講することによって幅広い知識・考え方が身に付くことができました。自分の研究とは異なる様々な分野の研究にも触れることで基礎・臨床薬学に関する見聞が広まり、今後の活動に活かしていきたいと思いました。

(報告者:村川依代、髙木修平)

【口頭発表】
村川依代
「治療抵抗性ストレスモデルマウスの脳と血液を用いた網羅的遺伝子発現解析による診断・治療ターゲット分子の探索」
髙木修平
「シスプラチンベースのがん化学療法におけるハイドレーションと有害反応や事象との関連調査」

2018年6月23~24日

医療薬学フォーラム2018/第26回クリニカルファーマシーシンポジウム(東京)

「医療薬学フォーラム2018/第26回クリニカルファーマシーシンポジウム」が、東京ビックサイトTFTホールにて「よりよい医療を目指して ―基礎と臨床の連携が実現する医療薬学の成果―」をテーマに開催されました。

当室からは、学部6年の林 千裕と田代侑子が一般演題のポスター発表を行いました。歯科‐精神科リエゾン領域患者の血中セロトニントランスポーターとノルアドレナリントランスポーターの代謝に関する発表では、口腔内慢性疼痛の発症機序や血小板タンパク質の検出されやすさについて、病院薬剤師や薬学生から意見や質問をいただきました。一方、クロザピン反応性代謝物における細胞毒性に対する酸化ストレスの影響に関する発表では、ミエロペルオキシダーゼの有無がクロザピン反応性代謝物による細胞毒性に及ぼす影響について、病院薬剤師から多くの質問と助言をいただきました。現在の研究活動の進捗および課題について見つめ直す良い機会となりました。

今後の薬学・薬剤師が目指す方向に関するシンポジウムでは、基礎研究としての創薬(基礎薬学)を臨床現場へつなげるトランスレーショナルリサーチと、臨床現場における薬剤反応性の評価(臨床薬学)を基礎薬学へ還元するリバーストランスレーショナルリサーチを相互に連携させ、より薬学分野としての研究、臨床、および教育の発展を目指していく必要があることを学びました。本シンポジウムを通じて、基礎と臨床の両視点から研究に取り組んでいきたいと思いました。本学会では、基礎研究から臨床研究まで幅広い分野の発表があり、臨床研究の進め方として、日々の薬剤師業務からどのようにクリニカルクエスチョンを見出すのか、研究成果をどのように薬剤師業務に還元するのかなど、実体験を交えた講演もありました。学生時代の研究活動のみならず、将来、臨床薬剤師として行う研究活動や臨床活動の参考となる大変有意義な学会でありました。

(報告者:林 千裕、田代侑子)

【ポスター発表】
林 千裕(6月23日)
「口腔内慢性疼痛患者における血中ユビキチン化セロトニントランスポーターとノルアドレナリントランスポーターの発現変化」
田代侑子(6月24日)
「クロザピン反応性代謝物による細胞毒性における酸化ストレスの関与」

2018年5月31日~6月2日

第21回日本臨床救急医学会総会・学術集会(名古屋)

「第21回日本臨床救急医学会総会・学術集会」が、名古屋国際会議場にて「救急医療のこれまでと これから」をテーマに開催されました。本総会・学術集会には、全国から医師、看護師、コメディカル、消防・救急や医療・保健行政関係者など多職種が参加し、救急医療に関する科学的な研究発表ならびに知識の向上、普及を図ることを目的に毎年開催されています。

当室からは、野田幸裕が教育講演を行いました。多職種連携医療の重要性とその教育の必要性について講演し、「これから」の救急医療にも多職種連携に関する議論を深める機会となりました。

(報告者:野田幸裕)

【教育講演5:多職種連携教育の実際】
野田幸裕(6月1日)
「チーム医療を支える多職種連携教育の実践:医療系学部を有さない薬学部における他の医療系学部との連携」

2018年5月25~27日

第12回 日本緩和医療薬学会年会(東京)

「第12回 日本緩和医療薬学会年会(東京)」が、東京ビッグサイト TFTビルにて「いのちの輝きを支える」をテーマに開催されました。

当室からは、野田幸裕教授がシンポジウムの座長およびシンポジストを、学部6年の城間由奈が一般演題のポスター発表を行いました。

精神科医療の観点から精神的ケアを考えるシンポジウムでは、地域薬局や病院において精神科領域で活躍している薬剤師、および臨床心理士の視点から、精神症状を抱えるがん患者へのアプローチの方法や向精神薬の適正使用について紹介がありました。総合討論では、各施設における向精神薬の使用状況についてなど多数の質問があり、活発な討論が行われました。尿路上皮癌に対するがん化学療法に伴う消化器症状を軽減させる治療法に関する調査の発表では、調査対象となったレジメンにおける制吐剤の使用方法や調査方法について、薬学生や薬剤師から質問を頂きました。

本学会では、保険薬局薬剤師および病院薬剤師からなる薬薬連携のみならず、薬学教育が加わった薬薬学連携による取り組みについて、様々な角度から緩和医療を考える大変有意義な機会となりました。

(報告者:城間由奈)

【座長/シンポジスト】
野田幸裕(5月26日)
シンポジウム1:精神科医療の観点から精神的ケアを考える
「緩和医療における精神科薬剤師の役割」
【一般演題:(ポスター)】
城間由奈(5月26日)
「尿路上皮癌に対するがん化学療法に伴う消化器症状を軽減させる治療法に関する調査」 

2018年4月22日

第2回 医療薬学教育セミナー(東京)

「第2回 医療薬学教育セミナー」が、日本薬学会長井記念館 長井記念館ホールにて「臨床研究成果を論文にするために」をテーマに開催されました。日本医療薬学会 医療薬学教育委員会が主催した第1回 医療薬学教育セミナー(東京)に引き続き第2回目として、論文にすることを目指した研究計画の立案や実施、論文執筆の留意点などについて、臨床研究の実践例などを踏まえた教育セミナーでした。

当室からは、野田幸裕が基調講演を行いました。シンポジウムでは、薬系大学や臨床研究の実践力を有する病院などと連携しながら臨床研究に取組み、その成果を学会発表から論文化に繋げた発表でした。

(報告者:野田幸裕)

基調講演
野田幸裕
「研究成果を科学論文として発表するためのknow-how -倫理審査・利益相反から投稿まで-」

2018年3月26~28日

日本薬学会第138年会(金沢)

「日本薬学会第138年会」が、金沢市の石川県立音楽堂、金沢市アートホール、ANAクラウンプラザホテル金沢など、金沢駅周辺の施設にて、「次世代に向けた創薬・医療イノベーションの今」をテーマに開催されました。

当部門からは、吉見 陽助教はシンポジウムにて発表し、学部6年の竹内佐織は口頭発表、博士課程4年の後藤 綾と研究員の梅村 朋はポスター発表を行いました。野田幸裕は口頭発表の座長を務めました。各発表では多数の質問があり、今後の教育・研究の良い刺激になったと思います。

特別講演やシンポジウムなどでは、難病の克服・治療を目指して日々開発されている創薬や薬物治療、さらに医療の革新的技術を中心に、薬学関連研究の最前線と将来展望について多数の講演がありました。薬学関連分野最大の学会であることから、専門分野に留まることなく、異分野のシンポジウムや一般講演などを通して薬学領域の教育・研究について、広く相互に理解を深めことができました。

(報告者:野田幸裕)

【シンポジウム:臨床系教員の研究の深化は可能か?:調査研究から“実験研究”への広がりを目指して】
吉見 陽(3月27日)
「精神疾患の病態解明を目指した橋渡し研究の実践」
【座長】
野田幸裕(3月27日)
生物系薬学:細胞応答
【口頭発表】
竹内佐織(3月28日)
「神経発達脆弱性因子による成体期の精神機能への影響:PGE2の関与」
【ポスター発表】
後藤 綾(3月28日)
「クロザピンによる血液毒性における小胞体ストレスの関与」
梅村 朋(3月28日)
「病院実習での糖尿病療養支援に関するプログラム」

2017年11月3~5日

第27回日本医療薬学会年会(幕張)

「第27回日本医療薬学会年会」が、幕張メッセ、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張、ホテルニューオータニ幕張にて「医療薬学が切り拓く薬剤師力の深化・醸成~医療人としてより輝くために~」をテーマに開催されました。

当部門からは研究員の梅村 朋が、一般演題において「実務実習における常駐教員の取り組み:救急蘇生/生体情報モニター・聴診実習における症例基盤型学習の導入と改善」という演題で口頭発表を行いました。質疑を通じて、改訂薬学教育モデル・コアカリキュラムの内容に対応した課題へ改善することが必要であるが、医療現場のニーズに合わせた改善を図ることも必要であると思いました。また、当部門の野田幸裕教授が、一般演題において「薬剤師外来における吸入療法支援:吸入指導と評価方法の統一化」という演題でポスター発表、一般演題(口頭)37「精神科領域」の座長を務められました。本セッションでは、SCAP法(Safety Correction of Antipsychotics Poly-pharmacy and hi-dose)による抗精神病薬の減薬・減量に伴い、併用されている抗パーキンソン病薬、ベンゾジアゼピン系薬や気分安定薬の対応など、聴衆からもたくさんの質問があり活発なセッションでした。その他、せん妄に対するスボレキサントの影響、地域連携システムであるCMS(Content Management System)の活用、CYP2D6遺伝子多型と向精神薬の効果・副作用との関連性についての発表があり、精神科薬物療法の最適化について様々な視点から考察する良いきっかけとなりました。(報告者:梅村 朋)

【一般演題:(口頭)25「薬学教育/薬剤師教育」】
梅村 朋(11月3日)
「実務実習における常駐教員の取り組み:救急蘇生/生体情報モニター・聴診実習における症例基盤型学習の導入と改善」
【一般演題:(ポスター)】
野田幸裕(11月3~4日)
「薬剤師外来における吸入療法支援:吸入指導と評価方法の統一化」
【座長:一般演題(口頭)37「精神科領域」】
野田幸裕(11月4日)

2017年10月8~9日

第50回日本薬剤師会学術大会(東京)

「第50回日本薬剤師会学術大会」が、東京国際フォーラムおよびJPタワー ホール&カンファレンスにて「Pharmacists Practicing with Pride~新たな時代に向けて、さらなる飛躍~」をテーマに開催されました。

当部門からは、学部6年の柳本佳南が一般演題のポスター発表を行いました。発表時には、当部門が主導となり実施している『講義形式の受動的学習と体験実験による能動的学習を組み込んだ薬物乱用防止教育』について、薬局・病院薬剤師や大学教員からの興味・関心を集め、多数の質問・意見を頂きました。「がん研究が導くゲノム医療」と題した特別講演では、肺腺がんにおいてEML4-ALK融合遺伝子が「essential growth driver(がん増殖に不可欠な遺伝子変異)」であり、ALK阻害剤であるクリゾチニブやアレクチニブが優れた治療効果を発揮していることを例に挙げて、がん治療におけるテーラーメイド医療の実現には網羅的なゲノム解析によるessential growth driverの同定が重要であることを学びました。海外では既に診断と治療選択を目的としてゲノム解析が実施されており、がん原因遺伝子の陽性患者に対する阻害剤の適正使用が現実的になっていました。日本においても、全国規模のゲノム解析の研究体制が整備されつつあり、今後の新規分子標的治療薬の開発に期待が寄せられています。本学会では、現場の薬剤師が如何に患者に対して最適な薬物療法を提供できるか、日々の臨床疑問を起点とした調査・研究が多数報告されており、将来、薬剤師としてどのように患者と向き合い、医療や社会に貢献できるか考える有意義な機会となりました。

(報告者:柳本佳南)

【ポスター発表】
 柳本佳南(10月9日)
 「児童参加体験型の薬物乱用防止教育の効果」

2017年9月28~30日

第39回日本生物学的精神医学会・第47回日本神経精神薬理学会合同年会(札幌)

「第39回日本生物学的精神医学会・第47回日本神経精神薬理学会合同年会」が、札幌コンベンションセンターにて『脳と心のフロンティア〜「知」と「療」の連携』をテーマに開催されました。

当部門の野田幸裕教授が、一般演題において「認知機能におけるグルタミン酸トランスポーター(GLAST)の役割」という演題でポスター発表しました。脳神経細胞の解析方法、グルタミン酸作動性神経系に関与する新規治療薬の可能性についてなど、多数の質疑をいただきました。また、第47回日本神経精神薬理学会年会 精神科専門薬剤師 精神医学セミナー「精神科領域におけるジェネリック医薬品使用上の注意点について」の座長と総合討論を務めました。ジェネリック医薬品の使用促進は医療費の軽減が期待されていますが、品質への不安感もあります。オーソライズドジェネリックも登場していますが、正しい知識と情報収集を行いながらジェネリック医薬品の選択に関わる重要性について議論されました。本年会のテーマであります精神疾患の病態解明(「知」)と新たな治療薬の開発(「療」)に関する研究・臨床・教育の最前線のプログラムが多数ありました。両学会が協力しながら共通目標である「脳と心の科学の進歩と発展」を目指していることが実感できました。

(報告者:野田幸裕)

 

【一般演題:ポスター発表】
野田幸裕(9月28日)
「認知機能におけるグルタミン酸トランスポーター(GLAST)の役割」
【精神科専門薬剤師 精神医学セミナー:座長・総合討論】
野田幸裕(9月30日)
「精神科領域におけるジェネリック医薬品使用上の注意点について」

2017年9月23〜24日

第1回日本精神薬学会総会・学術集会(東京)

「第1回日本精神薬学会総会・学術集会」が、昭和大学薬学部旗の台キャンパスにて「精神薬学の夜明け~新たなる薬剤師の挑戦」をテーマに開催されました。

当部門の野田幸裕教授が、大会長講演における吉尾隆先生の「精神薬学の夜明け」の座長、評議員会・総会の司会・進行、およびワークショップ2における「向精神薬の減薬・減量ガイドライン構築のためのワークショップ2」の企画運営者を務められ、研究員の梅村 朋先生が一般演題のポスター発表を行いました。日本精神薬学会設立一周年に当たる初めての本総会・学術集会でもあったことから、全国から350名あまりの精神科薬剤師が集い、各セッションにおいて活発な質疑・応答がなされました。本総会・学術集会を通じて、多職種協働による精神科チーム医療や地域医療の実践、および向精神薬の適正使用による副作用回避と有効な精神科薬物療法に関する新たな知識を得る機会となり、今後の薬剤師業務の実践と薬学教育に生かしていきたいと思います。

平成30年度には第2回総会・学術集会大会が、名城大学薬学部 八事キャンパスにて「基礎と臨床知識から薬を使い育てる精神科薬剤師:多職種との相互理解を深める」をテーマに、当部門の野田幸裕教授を大会長として開催されます。臨床・基礎・社会医学の領域で活躍する専門家との「相互理解」と「連携」を深め、精神科薬剤師の職能発展と精神科医療の向上に貢献することが期待されます。

(報告者:吉見 陽)

【座長】
野田幸裕(9月23日)座長
「大会長講演:精神薬学の夜明け」
【司会/進行】
野田幸裕教授(9月23日)司会/進行
「評議員会・総会」
【ワークショップ2】
野田幸裕(9月24日)企画/運営
吉見 陽・肥田裕丈・梅村 朋(9月24日)ファシリテーター
内田美月・竹内佐織(9月24日)運営補助
「ワークショップ2:向精神薬の減薬・減量ガイドライン構築のためのワークショップ」
【ポスター発表】
梅村 朋(9月24日)
「3T3-L1細胞における脂肪滴蓄積およびレプチンの分泌に対するクロザピンの作用」

2017年9月8~9日

第52回日本アルコール・アディクション医学会学術総会(横浜)

「第52回日本アルコール・アディクション医学会学術総会」が、パシフィコ横浜にて「ポピュレーションリスクとしてのアルコール健康障害と依存症」をテーマに開催されました。本学会は、日本のアルコール・薬物・嗜癖行動関連問題研究の中心を担う学術総会であり、タバコや酒、危険ドラッグなどの精神依存形成を強く促す品目のみならず、ギャンブルやインターネットゲーム、塩分摂取に至るまで様々な嗜好に伴う問題について幅広く取り上げられておりました。
当部門からは、学部6年の山田將玖郎が一般演題のポスター発表を行いました。発表では、PCP連続投与マウスの統合失調症モデル動物としての妥当性とニコチン性アセチルコリン受容体発現変化の機序やニコチン性アセチルコリン受容体アゴニストの臨床応用の有無または可能性について質問をいただき、現在の研究活動の進捗および課題について見つめ直す良い機会となりました。本学会ではアルコールや喫煙、その他の現代社会特有の様々な依存症が与える健康影響やその対策について精神科、消化器内科、代謝内科、循環器内科、公衆衛生学、衛生学、法医学、薬理学、生理学、病理学、看護学等の研究者、病院や保健機関等に勤務する医師や看護職等のメディカルスタッフが集まって、様々な視点から討論が行われました。未だ詳細の解明されていない依存形成に関与する機序や分子の解明など、多数の新たな知見が得られたと同時に、本分野に、改めて奥深さや面白さを感じる学会となりました。
(報告者:山田將玖郎)

 

【一般演題:ポスター発表】
山田將玖郎(9月9日)
「統合失調症様モデル動物における精神行動障害に対するニコチンの緩解作用と依存との関連性」

2017年9月7~9日

第60回日本神経化学会大会(仙台)

「第60回日本神経化学会大会」が、仙台国際センターにて「神経・精神と化学の融合を目指して60年」をテーマに開催されました。

神経化学会は、高次脳機能と疾患とを物質レベルで追究することを特徴としております。また、各研究課題を徹底的に討論する発表スタイルやセミナーは、神経・精神機能を解明する若手研究者のスキルアップの場となっております。当部門からは、博士課程1年の伊藤貴博が若手道場にて口頭発表を行いました。発表後には、ストレス負荷モデルにおけるPKCシグナル伝達に関与する生理活性分子や受容体について、PKC活性化薬による行動薬理学的結果と神経化学的変化が相関しない理由についてなど多くのご質問をいただきました。本学会ではPET画像を用いた分子解析やCRISPR/Casを応用した最先端ゲノム編集技術などを応用した研究を目の当たりにすることができました。今回、新しい発見の多くに新しい技術を学び、得られた情報を基に自身の研究や当部門の発展に努めていきたいと思います。

(報告者:伊藤貴博)

【若手道場】
伊藤貴博(9月8日)
「Role of serotonin transporter phosphorylated by protein kinase C in depressive-like behaviors of the stressed mice」

2017年9月1日

平成29年度 実務実習教科担当教員会議(名古屋)

「平成29年度 実務実習教科担当教員会議」が名城大学薬学部 八事キャンパス3号館にて開催されました。
当室の野田幸裕教授が委員長を務められました本会議は、薬学教育協議会が主宰し、講義と実習の内容についての情報交換の場、教科間の壁をこえて教科担当者間で話し合う場として設けられています。また、質の高い授業(講義と実習)の実施に積極的に関わることを目的として開催されています。本会議では、全国から実務実習に関わる80名あまりの大学教職員が一堂に会し、薬学教育を原点から見つめ、今後なすべき薬学教育や研究・学術活動について活発な議論が交わされました。本会議を通じて、薬学教育における実務実習の位置づけや重要性について見識を深めることができました。
(報告者:竹内佐織)


次第
(1)開催の挨拶  名城大学 野田幸裕
(2)アンケート集計報告および質疑応答 報告 名城大学 野田幸裕
(3)薬学臨床系教員連絡会からの報告  報告 金沢大学 松下 良 先生
(4)第102回 薬剤師国家試験問題検討委員会報告 報告 昭和大学 加藤裕久 先生
(5)講演「改訂モデル・コアカリキュラムに準拠した実務実習支援
WEBシステムの準備状況」 薬学共用試験センター 木津純子 先生
(6)本会議の今後の進め方および次年度以降の開催について 報告 名城大学 野田幸裕
(7)閉会の挨拶  名城大学 野田幸裕

2017年7月27日

第32回 平成28年度助成研究発表会(東京)

「平成28年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。

気分障害患者ではニコチンの依存度が高く、うつ病の既往を有する患者では禁煙が困難であり、禁煙中の大うつ病エピソードを発症するリスクが高いことが報告されています。当部門からは、野田幸裕教授が「喫煙と精神機能・行動」のセッションにて平成28年度の研究成果を発表し、同セッションの座長も務められました。発表後には、ストレスモデルマウスにおいて社会的行動障害にストレス関連物質(グルココルチコイドなど)が関与しているのかどうかなど質問を頂きました。疾患におけるニコチン関連分子の役割やその生理作用の科学的解明のために基礎と臨床の両方から多岐にわたる研究発表が行われ、現在の研究の発展に繋げて行きたいと思います。

(報告書:内田美月)

【喫煙と精神機能・行動】
野田幸裕 口頭発表(演題番号101)
「気分障害の神経精神機能におけるニコチン関連分子の探索-基礎と臨床研究からのアプローチ-」     
野田幸裕 座長(演題番号103~105)