活動報告
- 社会活動
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くすりを通じて社会を知ることで社会に貢献できる医療人の育成を目指して、地域での「くすり教室」や「研修」活動を積極的に実施・参加しています。中でも、特定非営利活動法人医薬品適正使用推進機構(NPO J-DO)は、国民にくすりを安全に安心して使っていただくために薬剤師や国民に対する教育講演や学会を開催しています。その活動の一つとして、小学生にもくすりのことを知ってもらう講義や体験実験(くすり教室)を行っています。2014年度からは、薬物依存に関連する講義や体験実験も行っています。
2015年7月30日
- くすり教室「一宮市立起保育園 愛知」
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一宮市立起保育園にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150730 NPO
2015年7月23日
- 平成26年度助成研究発表会(東京)
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「平成26年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。
統合失調症患者の喫煙形態はヘビースモーカーで、重度のニコチン依存症であることも特徴的であります。当部門からは、野田幸裕教授が統合失調症患者の喫煙動因にニコチン依存が関連しているかどうか、名古屋大学医学部精神科と共同で行った臨床研究と基礎研究のクロストークによる研究成果を発表いたしました。また、一般演題の座長も務められました。当室の研究成果の発表後には、精神機能改善と依存発現の詳細な機序についての質疑応答があり、熱心に聴き入る参加者の姿が見受けられました。精神機能と行動の分野で用いられている手法や尺度、変数は、心理から行動、生理・薬理、免疫など多岐に渡っていました。我々と類似する実験方法も用いられており、実験の妥当性や信頼性、作用機序、特性などを吟味し、今後の研究活動に繋げたいと思いました。
(報告者:加賀美有花)
【一般演題】
野田幸裕 座長
「喫煙と精神機能・行動(演題番号:85~88)」
【口頭発表】
野田幸裕
「統合失調症におけるニコチンの治療効果と毒性作用の発現に関与する分子の探索:基礎と臨床研究からのアプローチ-統合失調症におけるニコチン関連遺伝子の解析と統合失調症モデルにおけるニコチンの作用-」
2015年7月8日
- くすり教室「南木曽町立南木曽小学校 長野」
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南木曽町立南木曽小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150708 NPO
2015年6月30日
- くすり教室「江東区立東砂小学校 東京」
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江東区立東砂小学校にて 「乱用薬物には絶対手を出さない!」 「薬物乱用防止に関するたいけん学習」および 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150630 NPO
2015年3月25日
- 第18回薬学臨床系教員連絡会(神戸)
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「第18回薬学臨床系教員連絡会」が、神戸学院大学薬学部B号館にて開催されました。
本連絡会は当部門の野田幸裕が会長を務め、「薬学臨床系教員の現状に関するアンケート報告」が医療薬学に採択されたとの報告がありました。京都大学の矢野育子先生による「臨床系教員を取り巻く現状と今後のあり方」のミニ講演があり、その後、「臨床能力の維持・向上にむけての取組:現状と今後」をテーマとした8~9名(8グループ)でのSGDを実施し、その結果を総合討論で発表されました。臨床系教員の臨床スキル維持・向上は必要であるものの、現状では定期的に臨床業務に携わることが難しい場合が多く、臨床スキルの維持・向上を目的としたシステム作りの必要性を実感しました。薬学教育モデル・新コアカリキュラムで求められている「薬学臨床」教育を充実したものとするために有意義な機会となりました。
(報告者:野田幸裕)
2015年2月10日
- くすり教室「一宮市立貴船小学校 愛知」
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一宮市立貴船小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。150210 NPO
2015年1月30 日
- くすり教室「一宮市立葉栗小学校 愛知」
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一宮市立葉栗小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。150130 NPO
2015月1月20日
- くすり教室「富山大学人間発達科学部附属小学校 富山」
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2015年1月19日
- 杏林製薬株式会社主催:第2回吸入薬アドヒアランスセミナー(名大病院)
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「杏林製薬株式会社主催:第2回吸入薬アドヒアランスセミナー」が、名古屋大学医学部附属病院(名大病院)病棟8階大会議室にて開催されました。
本セミナーにおいて、名大病院呼吸器内科病院講師の伊藤 理先生が「気管支喘息治療:最近のトピックス」と題し、喘息・COPDオーバーラップ症候群や喘息治療に関する新たな知見について講演されました。当部門からは、野田幸裕教授が当室で実施している薬剤師外来での指導内容やよくある質問をまとめ、吸入療法のポイントとして紹介されました。最後に、当院の病院薬剤師や地域薬局薬剤師、当室の学生に対して練習用吸入器を用いた吸入操作や吸入指導方法の演習を行いました。喘息・COPD治療の最新情報を知るとともに、吸入指導における疑問点が解決され、薬剤師による吸入指導にさらなる期待が高まるセミナーでした。
(報告者:大口裕美)
【講演】
野田幸裕
「吸入指導のポイントと基礎知識:こんな時どうする?」
2014年12月21日
- 日本病院薬剤師会主催:平成26年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会(福岡)
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「日本病院薬剤師会主催:平成26年度精神科薬物療法認定薬剤師講習会」が、九州大学医学部百年講堂にて開催されました。
当部門からは、野田幸裕が講演をしました。活発な質疑応答・意見交換が行われ、大変盛況でした。その他、午前には「認知症の周辺症状への対応と患者との接し方(熊本大学医学部 精神神経医学 池田 学教授)」「認知症の病態・診断・薬物療法(香川大学医学部 精神神経医学 中村 祐教授)」、午後には「高齢者初発てんかん(防衛医科大学校 精神科学 吉野相英教授)」の講演があり、認知症やてんかんの薬物療法を深めることができました。また「精神科における病棟薬剤業務の実践~精神科単科病院および総合病院精神科を経験して~(九州医療センター薬剤科 福山雄卯介主任)」と題した薬剤業務の紹介がありました。精神科薬剤師としてどのように患者さんと接する必要があるか、深く考えるきっかけとなり、終日非常に有意義な時間を過ごすことができました。
(報告者:野田幸裕)
【講演】
野田幸裕
「精神科における臨床研究の進め方 精神科薬剤師による臨床研究の実践」
2014年12月6日
- くすり教室「名古屋市立表山小学校 名古屋」
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名古屋市立表山小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。141206 NPO
2014年11月23日
- 第8回精神科専門薬剤師セミナー(名古屋)
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「第8回精神科専門薬剤師セミナー」が、東別院ホールにて、「統合失調症の服薬支援における薬剤師の役割~患者さんのリカバリー実現に向けて~」をテーマに開催されました。
当部門からは、野田幸裕教授がランチョンセミナーの座長を務めました。学部5年の木村真理が一般演題にて口頭発表を行い、発表後には活発な質疑がありました。本発表は、最優秀賞の受賞者に選ばれ、今後の研究活動の励みになりました。パネルディスカッションでは、統合失調症の服薬支援において薬剤師がどのように関わるべきか、実際の症例に基づいた薬物治療に対する問題点について討論されました。薬剤師としてどのように患者さんと接する必要があるか、深く考えるきっかけとなり、終日非常に有意義な時間を過ごすことができました。
(報告者:木村真理)
【ランチョンセミナー】
野田幸裕 座長
ランチョンセミナー:No mental health without physical healthの理念と実践
【口頭発表】
木村真理
「うつ様症状の診断や治療薬選択のバイオマーカーの開発:セロトニントランスポーターの代謝調節機構からのアプローチ」
2014年11月14日
- ロナセンライブ配信講演会(名古屋)
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「ロナセンライブ配信講演会」が、教育産業株式会社にて開催されました。
本講演会は大日本住友製薬株式会社の主催であり、会員サイトにて動画を視聴するライブ配信形式の講演会でした。当部門からは、野田幸裕教授が第4回目の演者を務めました。ドパミンD3受容体が第二世代抗精神病薬であるブロナンセリンの認知機能障害改善作用において重要な役割を担う可能性がある、という最近の我々の研究知見を基盤とし、ドパミンD3受容体の役割、統合失調症の病態および既存の抗精神病薬における関連性、今後の治療ターゲットとしての展望について講演されました。講演は1000人以上という大多数の方が視聴し、質問も多く大変有意義でした。今後の研究活動に活かしていきたいです。
(報告者:肥田裕丈)
【講演】
野田幸裕
「抗精神病薬の認知機能障害への影響:統合失調症モデル動物を用いた検討」
2014年11月5日
- 大日本住友製薬株式会社社内研修会(名古屋)
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「大日本住友製薬株式会社社内研修会」が、近畿東海精神領域営業部東海第一営業所にて開催されました。
部門からは、野田幸裕が講演を行いました。統合失調症の新たな治療戦略としてドパミンD3受容体が注目されている中で、統合失調症におけるドパミンD3受容体の関連性、抗精神病薬としての可能性、および第二世代抗精神病医薬のブロナンセリンがドパミンD3受容体を介して認知機能障害に対して改善作用を示すことを概説しました。聴衆者からは多数の質疑があり、終始活発な意見交換が行われました。
(報告者 野田幸裕)
【講演】
野田幸裕
「抗精神病薬の認知機能障害への影響:統合失調症モデル動物を用いた検討」
2014年9月17日
- くすり教室「名古屋市立八事小学校 名古屋」
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名古屋市立八事小学校にて 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」「乱用薬物には絶対手を出さない!:授業」を開催しました。140917 NPO
2014年9月5日
- 私立大学情報教育協会:平成26年度 教育改革ICT戦略大会(東京)
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「私立大学情報教育協会:平成26年度 教育改革ICT戦略大会」が、アルカディア市ヶ谷にて開催されました。
当部門からは、野田幸裕が口頭発表を行いました。本発表内容は、平成25・26年度名城大学「教育の質保証プロジェクト:多職種の学生と共に学ぶチーム医療を実践するプログラム」の支援により実施した多職連携教育(Interprofessional Education:IPE)にWEB教材を導入した教育効果の報告でした。医療系大学の教員から本取組について質問・意見を頂くことができ、大変盛況であり、有意義な機会となりました。
(報告者:野田幸裕)
【口頭発表】
野田幸裕
「ICTを活用した多職連携教育の実践」
2014年7月15日
- 平成25年度助成研究発表会(東京)
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「平成25年度助成研究発表会」が、京王プラザホテルにて開催されました。
精神疾患患者の喫煙率の高さの解明を目的とした研究課題について、当部門の野田幸裕教授が名古屋大学医学部精神科と共同で行った臨床研究と基礎研究のクロストークによる成果を発表すると共に、「喫煙と精神機能・行動」の座長を務められました。研究成果の報告に熱心に聴き入る参加者の姿が見られ、質疑応答では具体的な実験内容に対する活発な討論が行われるなど、大変盛況でした。現在の研究の進捗について私見を深めることができ、今後の研究活動に繋がる大変有意義な機会となりました。
(報告者:石原歩実)
【一般演題】
野田幸裕 座長
喫煙と精神機能・行動:演題番号92~95
【口頭発表】
野田幸裕
「統合失調症におけるニコチンの治療効果と毒性作用の発現に関与する分子の探索:基礎と臨床研究からのアプローチ-統合失調症におけるニコチン関連遺伝子の解析と統合失調症モデルにおけるニコチンの作用-」
2014年6月17日
- くすり教室「江東区立東砂小学校 東京」
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江東区立東砂小学校にて 「乱用薬物には絶対手を出さない!」 「薬物乱用防止に関するたいけん学習」および 「くすりの正しい飲み方:くすりと安全に安心して付き合う」 「くすり教室:実験講座」を開催しました。140617 NPO
2014年5月14~16日
- BIOtech 2014:第13回 国際バイオテクノロジー展/技術会議(東京)
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「BIOtech 2014:第13回 国際バイオテクノロジー展/技術会議」が、東京ビッグサイトにて開催されました。
本技術展は、世界中のライフサイエンス研究機器メーカーやバイオ関連企業、研究機関、国・自治体が、先端バイオ技術を一堂に出展する国内最大規模の展示会です。うつ病の診断は主に問診で行われ、血液検査等の客観的な評価は行われていないため、発症の有無および重症度を測定するバイオマーカーが求められています。当部門からは、毛利彰宏がポスター展示しました。提示において、抗うつ薬の標的であるセロトニントランスポーターおよびノルアドレナリントランスポーターの発現・修飾が、うつ病様行動および治療応答性と関連していることを自ら開発した動物モデルおよびうつ病患者血液サンプルからそれぞれ明らかにするとともに、うつ病診断法として測定条件について発表しました。多くの国内外の企業と打ち合わせを行い、実用化に向けての意見交換が行われ、大変有意義な時間でした。
(報告者:毛利彰宏)
【ポスター展示】
毛利彰宏
「モノアミントランスポーターの代謝機構を標的としたうつ病診断キット開発」
2014年3月27日
- 第16回薬学臨床系教員連絡会(熊本)
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「第16回薬学臨床系教員連絡会」が、熊本大学薬学部大江総合研究棟にて開催されました。
本連絡会は当部門の野田幸裕教授が会長を務め、第15回薬学臨床系教員連絡会にて行われたアンケート調査の報告をされました。その後、名古屋市立大学薬学部の鈴木匡先生から「新モデル・コアカリキュラム」について、大阪大学薬学部の平田收正先生「薬学教育第三者評価」についての講演が行われました。平成27年度より新モデル・コアカリキュラムが開始されることを受け、その変更点の内容とそれを反映した各大学でのシラバスの作成についての議論がなされ、今後の薬学教育の充実が期待される会となりました。
(報告者:横山美里)